真面目だけど仕事ができない医療事務社員の原因と育て方

真面目に仕事に取り組む社員を悪く言う方は中々いませんが、一方で真面目なだけで仕事ができない社員も存在します。

勤務態度が悪い医療事務であれば、たまには叱りつけることも有効ですが、真面目に業務に取り組んでいるもののなかなか成長できない社員に「何故できない!」と問い詰めたところで、効果があるとは思えません。

このような方を一人前に育てるには、本人がどんなことを考えているのかを理解し、1つ1つ解決していかねばなりません。

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真面目なのは態度だけ

真面目な医療事務スタッフが模範であるのように書いていますが、そもそも皆さんお仕事をされている方は真面目に取り組んでいるはずです。

ところが中には態度だけ真面目という社員も存在します。

「真剣に取り組みます!」というアピールは随所にしますが、実際のところ仕事ができるようになるために何かしているわけではなく、業務に無駄が多かったり、いつまでもケアレスミスを連発したりします。

通常真面目に業務に取り組んでいれば、仕事に慣れ、結果スピードが上がりミスが減ります。しかし、このようなスタッフの場合はいつまでたっても成長しません。

何をしたら良いかがわからない

このようなスタッフの大半は悪気があるわけではありません。

「自分は少なくとも自分は仕事ができる部類ではない」という自覚があるのですが、一方で「何をやったらよいのかがわからない」という問題点を抱えています。

その為、少しの注意で必要以上にかしこまったり、頑張りますアピールはしますが、何も解決しないままその場をやり過ごすことになります。

上司としては「マジメにとりくんでいるのだからいつかは・・・」という期待がありますが、本人はこのできない状態でよしとしているので中々成長しません。

まずは何ができて何ができないかを明らかにする

院長先生は仕事ができる医療事務を好む傾向にありますが、そのような方はどのクリニックにもいち早く順応できるため、休みや給料などの条件面で他に良いクリニックがあれば転職してしまいます。

一方で真面目で細く長く仕事を行うタイプの方は、育てるのに時間がかかりますが、育て上げれば業務の核となりえます。

新しい環境で仕事を覚えることに負担がかかるので、今より良い条件を提示されても中々動きにくいのです。

今いるクリニックの仕事はできるが、外のクリニックでは通用しないことがわかっている状態といえます。

しかし積極的な方は少ないので、自主性に任せていると成長のスピードは遅く、時には頭打ちになります。

本人は何ができて何ができないのかを理解していないので、まずは何からできるようになればいいかを順序だてて道順を作ってあげると良いでしょう。

言うことを聞かない

何かを指示したり、仕事の仕方を教えると「ハイッ」と良い返事がくるのに、返事だけで実際には自分の仕事のやり方を変えないケースです。

何度注意してもやり方を変えないため、まわりのスタッフも段々注意しにくくなり、効率的な業務の遂行が難しくなります。

まずは指示通りの仕事をさせるところから

自分の行う仕事の裁量があるスタッフは業務全体がわかっていますが、これがわからないスタッフが自分で自分の仕事を決めていると、仕事の漏れや効率をチェックできなくなります。

「意見はあると思うが、まずは指示通り仕事をやるところから始めること」を徹底して指導してください。

頭ごなしに「君は仕事ができないんだから指示通りに動いていればいい!」などと言っては逆効果ですから、「成長の段階として、勝手に判断せず、まずは指示通りに仕事をこなすことから始めましょう」というようにソフトに伝えるのが良いでしょう。

仕事のレベルが低いという自覚はあっても、できる限りその部下のプライドを守ってあげることは指導を行ううえでとても大切です。仕事ができるできないに関わらず、人対人のコミュニケーションであることは忘れないでください。

ただし、指示と違った行動をし始めた時は厳しく律しましょう。

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