インフルエンザ予防接種の目的

今年もインフルエンザの時期が近づいてまいりました。
医療機関に出入りするという理由もあり、私は毎年予防接種を行っていますが、最近まで予防接種の効果に関しては、自分では判断がつきませんでした。(というか気休め程度と考えていました。)

なぜかというと、予防接種をおこなっていても、3年に1回程インフルエンザと疑われる症状が出てしまい、その度に「予防接種を受けたはずなのに・・・」となんともいえない気持ちになるからなのですが、先日クラインアントの院長先生にご指導いただいて、そもそもインフルエンザ予防接種の目的が違うんだということを教えていただきました。

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予防接種の目的は「重症化を予防する」

先日クライアントの院長先生に伺ったのですが、元々インフルエンザの予防接種は重症化(髄膜炎や脳炎、肺炎など)してしまうことを予防する目的で接種しているので、つまり接種すればインフルエンザにならないというものではないそうです。

このことは現在では世界各国で広く認められているそうなのですが、一般の方は知らない方も多いんじゃないでしょうか。恥ずかしながらYasuはこのことを先日初めて知りました。医療業界にいるのに勉強不足でした。反省しています。

ちなみにアメリカでは毎年ワクチンの効果を調べて公表しているようです。
ワクチン接種によって、65歳未満の健常者についてはインフルエンザの発症を70~90%減らすことができるという結果がこのデータに出ており、65歳以上の高齢者では、肺炎やインフルエンザによる入院を30~70%減らすことが出来るとされています。

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かかったあとの症状を軽くする

また、予防接種によって症状が軽いものでおさまるということもあるそうです。
これは実際私も体験したことなのですが、予防接種をしていると微熱程度で済むこともあるそうです。ただし微熱でも検査で陽性になることはよくあるので、周りにうつさないようにする必要はあります。

体内の中に菌がいる状態を「保菌」と言いますが、この保菌状態から回復するのに大体5日くらいかかるので、通常インフルエンザにかかると5日程度会社から「休め」と指示が出ます。(私も会社員時代は経験があるのですが、この5日の後半はすでに熱が下がっているので、ちょっとした休暇になっていたという記憶があります 笑)

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流行拡大を阻止する効果は?

ちなみにインフルエンザの予防接種を行っていれば、自分の症状はわりと軽くなりますが、保菌状態であることに変わりはないので、まわりへうつしてしまう可能性は低くならないのではないかと推測します。ですから、自分の症状がよくなったからといって保菌状態のまま外に出たり、友人に会うなどの行為は控えたほうが良いのではないでしょうか。

この流行の拡大を阻止することについては、予防接種でインフルエンザの感染を直接防ぐことができない以上、大きな効果はないように感じますが、「毎年接種していれば免疫ができやすくなる」というお話をされているドクターもいらっしゃるので、流行拡大にまったく効果がないかということに関しては議論の余地があるかもしれません。

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筋肉痛や倦怠感もインフルエンザの症状のひとつ

高熱がでるのがインフルエンザと思っている方も多いようですが、筋肉痛や倦怠感もインフルエンザには良くみられます。たとえ熱が大して出ていなくても、こういった症状がある場合はインフルエンザを疑った方がよいでしょう 特に周りにインフルエンザにかかった人がいる、もしくはいたのなら、かなり疑わしいといえます。

私の場合は、予防接種を受けていることが幸いしたのか、あまり高熱にはなりませんでしたが、強い倦怠感がありました。ちなみにこれはタミフルを1日服用しただけで回復したので、当時は「タミフルの効果は絶大!」と思っていたのですが、今思えばタミフルだけの効果ではなく、予防接種を行っていたからこその効果だったのかもしれません。

医療従事者は予防接種を行う

冒頭でも述べましたが、私は毎年インフルエンザワクチンを接種しています。
私のクリニックのクライアントは現在6院ですが、全てのクライアントで、職員(医療従事者に分類されます。)は全員接種するようにしているそうです。(医療従事者は優先的に接種するように決められていますが。)

「クリニックへ行ったらインフルエンザにかかった」ということは事前に防がねばなりませんし、スタッフの欠員はクリニックの運営に支障をきたし、患者様におおきなご迷惑がかかってしまいます。
こういった配慮は一般の方の目に止まることは少ないかもしれませんが、「医療機関を運営する最低限の心がけ」とおっしゃるドクターもいらっしゃいます。場合によっては命を扱うお仕事ですので当然といえば当然かもしれませんが、このような心がけは普段から見習いたいものです。

まとめ

①インフルエンザ予防接種を行う目的は「重症化を防ぐ」ということ
②インフルエンザ予防接種を行っていると、インフルエンザにかかってしまってもその症状は軽い。
③予防接種を行っていると、インフルエンザの治りは比較的早い。
④医療従事者はみんな行っている。

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Yasu

クリニック専門医療コンサルタント。 都内クリニックの事務長を11年経験し独立。 現在は関東圏のクリニックへ人材教育と採用活動を通したコンサルティングを行っている。医療事務・看護師の面接回数は合計800回を超える。
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