採用内定通知をもらった後に給与交渉しても良いか

先日看護師の方から「内定をもらった後に給与交渉をしても良いのか」という質問を頂きました。

シチュエーションは様々だとは思いますが、私の経験からお話しすると、内定の後に給与交渉というシチュエーションは十分に考えられると思います。

ただし、状況によっては印象が悪くなることは避けられないので、ご自身のおかれている状況に合わせて交渉を行うようにしましょう

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内定承諾前の給与交渉

通常採用面接を受け合格すると、電話かメールで内定の連絡をもらうことになります。

しかし、面接で給与についての詳しい説明が無かった場合などは、改めて条件を確認することになるので、この際に給与についての交渉があるのは自然な流れといえます。

求人票の表記

ここで大切なのは「求人票にどう表記されているか」です。

求人票には様々なフォーマットがありますが、クリニックでは、看護師や医療事務の給与は、「基本給+手当」という方式になっています。

求人票にこれらの明細が記載されている場合もありますし、合計額のみが記載されている場合もあります。

求人票の給与額がはっきりしている場合

看護師の場合は、看護師の場合と准看護師の場合それぞれについて給与が記載されていることは良くありますが、自分の給与が幾らなのかが求人票からはっきりわかる場合は、給与交渉をすべきではないと考えます。

求人票で給料の金額が確認できる場合は、面接を受ける前にその条件で納得をして採用試験を受けていることになりますので、内定が出た後に給与額を吊り上げる行為は筋が通りません。

やってやれないことは無いと思いますが、良い交渉結果はまず出ませんし、職場での居心地が悪くなるのでやめておきましょう。

求人票の給与額に開きがある場合

求人票の給与額に大きな開きがある場合は、給与交渉に問題は無いと考えます。

例えば、
募集職種:看護師
給与額:27万円~32万円

という求人があったとします。

勤めるにあたり、面接時に説明が無かった場合は、勤めた後の給料が27万円なのか、32万円なのか、もしくはその間なのかをはっきりさせる必要があります。

給与交渉というよりは確認に近いですが、勤務初日までに条件面をはっきりさせる行為に問題はないでしょう。

このような表記は誤解を生みやすいのですが、少しでも給料を高く見せたいと考えるクリニックでは良く使う手段でもあります。

法的な問題は?

上記の例のように大きく給与額が開いていることに問題はないのでしょうか。

上記の例でお話しますと、経験やスキルのレベルによっては支給される手当があるなど、合計が32万になる根拠があれば問題はありません。

ただ、明確な根拠が無く上記の例のように金額が大きく開いてしまっている場合は、独断と偏見で給料が決まってしまうことになるので、良いクリニックであることは少ないので注意しましょう。

いくつも分院がある規模の大きいクリニックの場合は、給与の査定基準があるはずですのでこの限りではありません。

看護師が持つ技術は個人差が大きいので、技術の査定に明確な基準があれば、今後の給与交渉もしやすいと言えます。

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契約書にサインした後

契約書にサインしてから給与交渉をする場合、基本は契約書に基づいて話が進みます。

通常契約書には、勤務時間や仕事内容の他に給与額が記載されていますので、契約書にサインしているということは「給与額にも納得している」ということですので、この時点から給与交渉は難しいと考えた方が良いかもしれません。

給与交渉が可能な場合

ただし契約書にサインしてした後でも給与交渉が可能な場合はあります。

それは他の看護師スタッフとの給与の開きが大きい場合です

なかなか他のスタッフの給与額を調べるのは難しいかもしれませんが、相対的に自分の給料が低いのであれば、それを理由に交渉することは可能です。

ただし、交渉するのはある程度勤続年数が経ってからの方が良いでしょう。

個人のクリニックの場合、1月もしくは4月に給与改定を行う場合が多いので、交渉するのであればそのときに合わせのが最も確実性が高いと言えます。もちろん勤続年数だけではなく、他のスタッフと同等以上に働けているという実績も必要です。

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給与が低かった場合は断るのもあり?

面接の際に給与額の話が出ない場合、契約書ではじめて金額を知ることになります。

自分の給料がいくらかを明確に知らされること無く、なし崩し的に断れない状況に追い込まれることがないよう、働き始めるままでにご自身の給与額は必ず確認しておきましょう。

また、ご自身がアクションを起こしているにも関わらず、勤務開始日までに給料の額が明らかにならない場合は、勇気をだして内定を断ることも必要です。

失礼ではないか

確かに給与額が少ないからという理由で内定を断るのは失礼かもしれません。

しかし給与額が明確になっていないままで採用を進める方も十分「失礼」ですので、うやむやにせず、必ず確認するようにしてください。

働く上で大切なのは給与額だけではありませんが、働くモチベーションにも直結する要素です。

内定をもらった後給与額がはっきりしないのであれば、給与額を明確にし、勇気を出して希望を言うべきだと思います。

クリニック専門医療コンサルタント。
都内クリニックの事務長を11年経験し独立。
現在は関東圏のクリニックへ人材教育と採用活動を通したコンサルティングを行っている。医療事務・看護師の面接回数は合計800回を超える。

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