資格取得の為に勉強で身に付けた医療事務の知識は無駄にならない

多くの記事でお話している通り、資格がなくても医療事務の仕事を行うことはできますが、「必要ない」というのは極論です。

私は仕事のタイプによっては、資格を取得するメリットが小さい方もいらっしゃるとはおもいますが、それでも勉強したことが無駄になることはありまえせん。

Contents

勉強したことが身についているか

私が医療業界で仕事を始めてから15年程ですが、今までお会いした中には、資格を取得している医療事務員も多数いらっしゃいます。

正確なデータでなくて恐縮ですが、7:3で資格を所有している方の方が多い印象です。

医療事務として働き始めてから資格を取得された方を含みます。

 

「少しでも就職に有利になるために」という目的だけで資格を取得した方の多くは、勉強したことが身についていないことが多いですが、

資格の勉強を通して医療事務の知識や考え方の基礎を身につけた方は、総じて成長ののびしろが大きいといえます。

 

資格を取得していれば、必ず高いパフォーマンスを持っているわけではありませんが、医療事務の基本が勉強によって身についている方は別格と言えます。

医療事務の知識

医療事務の資格は種類が多いため、難易度も資格により異なりますが、多くの場合そこまで難しい資格ではありません。

実務も、電子カルテ、レセプトコンピューターが一般化されたことで、知識が乏しくても仕事ができるようになり、資格の価値が下がったという解釈もできると思います。

しかし、電子カルテを扱えることと、医療事務の知識があるということは明確に異なります。

医療事務の知識がない

医療事務の知識がない方は、患者様やドクター・看護師への対応に応用が効きません。

例えば、「なぜこの金額なのか?」という患者様からの質問に、全く答えられないというケースがこれにあたります。

院内のレセプトでも、どうしてこの点数が算定できるのか、他の算定方法はないか、というような発想ができるのは、知識を持ち、それを高めていこうと考えている人間だけです。

医療事務にはPCのスキルも必要ですが、電子カルテはそこまでPCスキルが無くても使用できるように設計されているので、

マニュアル通りにレセプトコンピューターへ打ち込んで、出てきた領収書で会計するという手順であれば、ほぼ誰でもできますが、これ以上の仕事となると知識と発想力が必要です。

「医療事務の知識があると、医療機関にかかった時、請求が間違っていることを指摘できる」というところで、医療事務の知識があってよかったと思うことも多いそうです。

独学で資格取得は難しい

こちらのような本を読み込むことである程度の知識をつけることはできますが、その核となる医療事務の知識は、資格の勉強から学ぶのが一番効率が良いと考えます。

もちろん資格の取得にかかわる知識は基本項目ですので、それだけで何とかなることは少ないのですが、独学で基本を身につけるのはかなり難しいでしょう。

労災患者の対応、同時算定不可の項目や検査、病名と薬の整合性などは、現場で学ぶものではありますが、基礎知識があるかないかで身につき方に差が出ます。

通常の生活の中ではふれられることのない概念ですし、全てを独学で行うのは可能ではありますが、難しいといわざるを得ません。

独学での資格取得に関しては下記の記事をご参照ください。

資格の勉強をする時間がもったいない派の方へ

医療事務の資格を取得するのにかかる時間がもったいない。

このようにお考えの方は、先に医療事務になるという手段もあります。

未経験の場合、「医療事務に就職する」という一点においてであれば、資格の有無はそれほど大きな違いにはなりませんが、

未経験資格なしの方がすんなり合格できるのは稀ですので、受ける面接の数を多くする必要があります。

資格の有無に関わらず、未経験の方の合格率はそれほど高くはありませんので、数多くの面接をうける覚悟は必要です。

また、勤務が始まった後は、資格の勉強をしながら仕事に慣れなければなりませんので、忙しい日々が待っていることは覚悟しなければなりません。

資格を取得する時期

資格を就職する前に取得するか、就職した後に考えるかは、仕事のスタイルによりますので、下記の記事をご参照ください。

まとめ

医療事務の資格は、持っているだけでは大きな効果があるわけではありませんが、資格取得の為に行った勉強は、医療事務の知識の基礎になります。

ただ資格を取得するためだけの勉強ではなく、知識を身に付ける勉強を行うことで、医療事務の資格を取得するメリットがでてきます。

その他よく見られる記事

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事