医療事務経験者へ!志望動機の例文4つと書き方の3つのポイント

医療事務務経験者が、別の医療機関へ転職する際、志望動機を書くポイントは3つです。

例文を参考にしながら、ご自身に合ったワードや言い回しを使い、より魅力的な志望動機となるようにご活用ください。

例文はやや長めに作ってるので、そのまま使用するというよりは、余計な部分を削ったり、組み合わせたりしてご活用ください。

Contents

経験者の志望動機で大切にしたいこと

特にクリニックでは、医療事務の経験者は、未経験の方と比べて優遇されます。

私の経験上、診療科目が違っても、クリニックからクリニックの転職は特に戦力になる可能性が高いのですが、経験者の場合は前職の退職理由が気になるところでもあります。

前職の退職理由を入れる

なぜ辞めたのかは面接で聞かれますが、

「医療事務の職についているのだから、別に転職しなくても今のところで経験を積めばいい」

と思われないように、退職理由をどこかで入れた方が良いでしょう。

 

事実であっても、他のスタッフと折り合いが合わなかった、院長先生がすぐに怒る人だったなど、ネガティブな理由はやめましょう。

前職の退職理由の考え方は下記の記事も参考にしてください。

医療事務の資格については書かない方がいい

転職の武器は経験があることです。

資格欄に書いておくくらいのことはしておいた方が良いですが、医療事務の資格を取得するまでにどのような努力をしたかを書くのであれば、

そのスペースに、前職でどのような苦労をしたかを書きましょう。

このようなエピソードは面接受けが良いので、経験者の方は1つや2つ壁に当たったエピソードを用意しておくとより良いのではないでしょうか。

エピソードの作り方は下記の記事をご参照ください。

大切にしていることを書く

医療事務として大切にしていることを書いておくと、あなたの色が出やすい傾向にあります。

経験しているからこそ、業務の中で何を大切に考えているのかをPRできれば、考えがしっかりした人だということが伝えられますし、

経験しているからこそのミスマッチを心配されることがなくなります。

経験者の志望動機

それぞれ特色を出しながら例文を考えてみました。

過去の経験は架空のものですので、実態に合わない場合は、例文中の一部分を使用するようにしてください。

①大切なものをはっきりさせた志望動機の例文

総合病院で外来の医療事務を5年行った経験を生かして、貴クリニックでも活躍したいと考えています。

医療事務にとって、レセプトのスキルも、知識も大切ですが、私は、臨機応変な対応力こそが経験の差が出るところだと考えています。

前職では、急患をはじめ、迅速な対応が求められる現場におりましたので、その場での判断を行い、チームで対応ができるよう心掛けて業務を行ってまいりました。

クリニックの医療事務がありませんので、先輩社員の方に教えていただきながらではありますが、できるだけ早く戦力になりたいと考えております。

ポイント

例文では、経験者ならではの、セールスポイントを絞り、何を大切にしてきたか、どのように生かせるかを志望動機にしています。

医療事務では資格より経験が求められるので、5年も医科での経験があるのであれば、資格は資格欄に書いておけば、志望動機で使用する必要はありません。

②産婦人科経験を生かす志望動機の例文

前職では、産婦人科をメインとしたクリニックで医療事務をしておりました。

やや離職率が高いクリニックだったこともあり、約4年の経験の中で、3年間はリーダー職として、私以外の4名のスタッフをまとめておりました。

後輩の指導だけではなく、レセプト処理業務、カルテ管理から、医師・看護師との連携をおこなったり、人が足りないときは、看護助手として活躍した経験もあります。

 

大切にしていることは、患者様の話を伺う際の姿勢です。

前職では、患者様の問診を行う機会も多く、問診を行う態度で考えていることをすぐに見抜かれるということ、問診次第で普段は見ることの出来ない悩みを引き出せることを学びました。

貴クリニックの募集は何度か拝見し、私のこれまでの経験が生かせるのではないかと考えておりました。その際は前職との兼ね合いでかないませんでしたが、この度満を持して応募させていただきます。

是非、一度、面接の機会を頂戴できましたら幸いです。

この志望動機のポイント

リーダー経験もあるスタッフの例文となっているので、即戦力として期待できます。

以前の応募も確認していたという点から、「以前から知っていて、ずっと良いと思っていた」という想いが見え隠れしますので、

経験があるうえに想いがこもっているのは、クリニックの採用担当には良く映るはずです。

③ホームページをよく見ているをアピールする志望動機の例文

貴院のホームページを拝見し、「余計な検査は行わず、患者様ファーストの診療を行う」という貴院の理念に共感いたしました。

前職にて、クリニックの医療事務を3年ほど経験いたしました。

 

少数精鋭のクリニックの為、幅広く仕事を行ってまいりましたが、院長先生が提唱するクリニックの理念がはっきりせず、行動のすべてが「売上」に偏っておりました。

売上も必要であることは理解しておりますが、何のための医療なのかという点に疑問を持ち、理念に共感できるクリニックを探しておりました。

前職の経験を活かし、患者様ファーストの理念を共有するチームに加えていただきたく存じます。

ポイント

ホームページを読み込むのは基本中の基本です。その中で、なぜこのクリニックなのかが明確になっている点が良いと思います。

「チームに加えて・・・」の部分から、働くにあたって重要だと考えいるのがチームワークであることや、同じ方向へ向かって仕事ができる仲間であったり、環境であったりすることが想像できます。

④「前職よりスキルアップしたい」を前面に出した志望動機の例文

皮膚科のクリニックで2年程勤務しておりましたが、今後はさらにスキルを磨くべく、貴クリニックへの転職を希望したします。

前職ではレセプトの枚数が400枚程度と、患者数が多くなく、レセプトのレベルも高いとは言えない状態でしたので、

スキルアップの為に、より規模が大きく、内科を行っていらっしゃる貴院を志望いたしました。

また、医療事務2名で行っていたため、もう少し大人数のチームで仕事に臨みたいという考えもございます。

 

前職では、レセプト処理業務、カルテ管理、患者様の接遇を主に担当しておりましたが、週1回の院長先生との打ち合わせにも同席させていただき、より良いチームワークについてのディスカッションも経験してきました。

今後は皮膚科以外のより専門的な分野にも挑戦し、いちはやく戦力になれるよう努力していく所存です。よろしくお願い申し上げます。

この志望動機のポイント

前職の業務内容と本人の希望がはっきりと書かれており、経験年数は少ないながらも、見るからにやる気のあるスタッフであることがわかります。

志望動機では具体的なエピソードまで書くだけのスペースはありませんが、
・内科は他でも行っているが、なぜ当院なのか?
・(向上心が高いようなので)今後どのような医療事務を目指しているのか?

あたりは、面接でも聞いてみたくなります。

番外編

番外編として、歯科助手経験がある方向けに志望動機の例文を作りました。

歯科助手の経験がある方の志望動機

5年間ほど歯科助手に従事する中で、主に院長先生の秘書業務・会計業務を行ってきました。予約制のクリニックでしたので、患者様のお待ち時間を考慮しながらも、当日キャンセルが発生しないような工夫を行うなど、新人の教育も行っておりました。

患者様のご症状を取り除くことはできませんが、診療室ではお話しできないことでも、受付では話していただけるように、コミュニケーションを心掛け、カルテなしでもお名前を言えるように覚え、できるだけ笑顔になっていただけるような工夫を心掛けました。

貴院では、地域密着の医療を行っている旨、求人票で拝見いたしました。予約制の歯科クリニックのように密にとはいかないかもしれませんが、印象に残る接遇を行うとともに、今後は医科の医療事務として、多くの患者様に名前を覚えていただけるような接遇を行っていきたいと考えています。

歯科助手経験がある志望動機のポイント

医科と歯科では、行うことは大きく異なります。

そのため、医科から医科への転職よりも、業務を具体的に書くと良いと思います。

また、歯科では予約制をとっているところが多いので、予約制のクリニックであれば、その経験をPRしてみるのも良いと思います。

なぜ医科に転職したいかについては必ず書くようにしましょう。

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