クリニックの院内を土足厳禁にするメリットとデメリット

一昔前と比べ、土足厳禁のクリニックは増えています。

医療事務として働かれている方も、患者様も、土足であるか否かはあまり気にする点ではないかもしれませんが、靴を履き替えてもらうことで発生するメリットとデメリットが存在します。

労働条件に直結するお話ではありませんが、クリニックを選ぶ際の1つの参考にされてはいかがでしょうか。

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土足厳禁のメリット

院内を土足厳禁にすることのメリットとしてまず考えられるのが、院内が汚れない点。

昔ながらのクリニックは、内装が無機質で薄暗いイメージのところも多かったのですが、

近年は白を基調としながらも、随所にパステルカラーなどでアクセントを加え、清潔感がある明るい雰囲気を出すクリニックが増えています。

院内の汚れを最小限に抑え経費も削減できる

近年は明るい雰囲気を出すために、フローリング調の床材を採用するクリニックが増えていますが、土足だとすぐに汚れが目立ってしまい、患者様の印象が良くありません。

土足厳禁にすることで、院内を長く綺麗に保つことができ、院内設備(什器など)の劣化も抑えることができます。

また、院内清掃の頻度も減らすことができるので、経費を削減できるというメリットもあります。

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院内を土足厳禁にするデメリット

「それならば靴を履き替えてもらって、院内ではスリッパでいていただこう!」

もちろんその考え方は正しいのですが、デメリットも存在することを忘れてはいけません。

履物の紛失や盗難

院内を土足厳禁にした場合の1番のデメリットは、履物の取違えです。

特に患者数が多くなってくると、履物の取り違えが起こりやすく、中には盗難にあうケースもあります。

履き間違いなんてあり得るの?

他人の靴を履くと違和感があるはずなので、そもそも「履き間違い」などあり得るのだろうかとお考えの方もいらっしゃると思いますが、

私のクライアントのクリニックの中には、年1回の頻度でこれが発生するクリニックがあります。

本当に間違ったのか、「この靴の方がいいものだから・・・」という欲があったかは定かではありませんが、多くの患者様が出入りされるクリニックでは、履物の取違えにも注意しなくてはなりません。

履物の取違えがクリニック内で発生した場合、通常最終的な責任はクリニックにあるはずです。(厳密にどうなるかは確認して追記します。)

「履物を取違えられても当院では一切の責任を負いません」という張り紙をしてあるクリニックもよく見かけますが、それでも知らないフリはできません。なくなった履物を一緒に探す業務負担が増えることは間違ありません。

考えられる履き間違い対策

履き間違いの対策は2つあります。

1つは鍵付きの靴箱を用意することです。ただ、価格が高い割には収納力が低く、患者様全員の履物を鍵付きの靴箱へ収納するのは、通常スペースの関係上現実的ではありません。

また、鍵の紛失トラブルへの対応を考える必要もあります。

もう1つは靴袋を用意し、ご自身で管理していただく方法です。

履き間違いや盗難のリスクはありませんが、患者様の荷物を増やすため、評判はイマイチかもしれません。

スリッパの管理

院内を土足厳禁にするもう1つのデメリットは、患者様が使用したスリッパの処理です。

これは確実に医療事務の仕事になります。

自動でスリッパを消毒してくれる機械もありますが、収納できる数が少なく、完了までに時間がかかるため、導入しているのはラグジュアリー感が必要なクリニックに限られます。

患者数が1日で50人程度までであれば、室内用のスリッパの数をそろえ、使用済みのものを一括して集め消毒する方法もあります。(通常1日2回程度、医療事務が担当します。)

患者数が多いクリニックではここまでの運営が難しいので、かごに放り込んであるスリッパを適当に履いてもらうようにし、

気になる方はセルフで殺菌できるようアルコールを置いておくサービスくらいはあってもいいでしょう。

中にはボロボロのスリッパが無造作に積まれているクリニックもありますが、患者様のことを考えると、せめて定期的に交換する等の気遣いは必要です。

クリニック専門医療コンサルタント。
都内クリニックの事務長を11年経験し独立。
現在は関東圏のクリニックへ人材教育と採用活動を通したコンサルティングを行っている。医療事務・看護師の面接回数は合計800回を超える。

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