職務経歴書は必須であるクリニックとそうでないクリニックがありますが、履歴書の次に重要な書類です。
フォーマットが決まっていないため、履歴書に比べてパソコンで作成したものが多いように感じますが、多くのものは見る方の立場に立っての記載ができていません。
入職希望者が多数である場合など、担当者が多忙であったりすると職務経歴書まで目を通せていないケースもありますので、履歴書とともに職務経歴書でも差をつけましょう。
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職務経歴書は明確かつ詳細に
職務経歴書で注意したいことの1つ目は整理された項目で行っていたことを詳細に書くことです。
就職していたクリニック・病院・会社はそれぞれについて、事業内容と担当していた業務を細かく書いていくことが必要です。
特に前職の内容は面接時に必ず話にあがりますし、退職理由を聞かれることもありますので、可能であればその内容も記載しておくと良いでしょう。
アピールしたいポイントを整理する
職務経歴書は履歴書と比べフォーマットが決まっていないので、 自分の色を出しやすいという特色があります。多少書き方が個性的でも問題視されることはありません。
せっかく書いた書類でもじっくり読んでもらえないかもしれないリスクが存在する以上、アピールする部分を整理し、目に止まる工夫をしたほうが良いでしょう。
私はクリニックの人事を担当して10年以上になりますが、その経験の中で読みやすいと思った事例を幾つかご紹介します。
重要なのは職務経歴書の1枚目
職務経歴書を時系列で書いている方をよく見かけます。
通常担当者がまず1番先に見たいのは、直近の経歴と次に自社に関わる経験(医療関係の職についたことがあるか)です。
特にある程度の転職を行っていると、時系列の記載では、1番先に見たいものが書類の2枚目、3枚目になってしまいます。
もちろんそこで見られないということはありませんが、見て欲しいことを1枚目にまとめておくことは非常に重要です。
医療事務の経験がある場合
医療経験がある方も同様です。
たとえ採用試験を受けているクリニックと前職の科目がことなっていたり、過去のご経験が医療事務ではなく、調剤事務や外来クラーク、看護助手だったとしても、
医療機関で働いたことがある方、医療機器販売など医療機関と関わる仕事をしていた方は、それを1枚目に記載する工夫をしましょう。
記入例
簡単な記入例で恐縮ですが、私がお勧めする職務経歴書の書き方です。
1枚目に入れる項目
①自己PR・志望動機
3行から5行程度で記載します。自己PRの書き方は下記の記事をご参照ください。
②医療経験、もしくはそれに関わる経験
かならずしも時系列である必要はありません。
経歴が2つ以上ある方は経歴が長い、もしくはより関係の深い経歴を上に書きましょう。
○○株式会社(平成○年1月~平成○年12月)
従業員数:○人 ○○業務を行っている会社です。
主な担当:○○部署に配属され○○、△△、◇◇を担当しておりました。□□のスキルを身につけ現在もこのスキルが役立っています。
文面は少々適当ですが、記載方法はこのような形で良いと思います。
③直近の経歴
②で書いた経歴は抜かして時系列を逆にして書いていきます。
もし時系列に書かないことが心配であれば、逆に書いている理由を書いておくと良いかもしれません。
まとめ
上記①~③を1枚の中に収めることができれば、PRできる項目も整理され、結果書類選考も通りやすくなるのではないかと思います。
「手書きかパソコン作成か」という面では議論が分かれるところですが、私は職務経歴書はパソコンで作成したもので問題ないと思います。
担当者によってはどんな字を書くかを見たいと思っている方もいらっしゃるので、その点は履歴書でカバーすれば良いでしょう。