医療事務の面接には書類選考があるところが多いと思います。
主な理由は希望者がそれなりの数になると、全員と面接している時間がないからです。
書類選考で不合格となってしまうと、多くの場合クリニック側で責任破棄になってしまいます。履歴書や職務経歴書を作成するにはそれなりに時間がかかりますし、郵送費もバカになりません。
何より転職活動を行うテンションが下がりますので、なんとか書類選考は突破したいところだと思います。
私が考える「書類選考を通過するためのポイント」を幾つかご紹介します。
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履歴書で担当者が見るポイント
書類選考の際中心になるのは履歴書です。
応募者が多数いる場合は職務経歴書すら見られないケースもありますので、優先順位の1位はまず履歴書に設定しましょう。
フォーマットは様々な種類がありますが、フォーマットで合否が決まることはまずありません。あえて言うのであれば、A3かB4版のもので内容の全てが一覧できるものが良いでしょう。
過去の経歴
まずはじめに注意したいのは「経歴の内容は正直に書く」ということです。
嘘を書こうと思う方はそうそういらっしゃらないと思いますが、書面に残るものですので、経歴を偽っていると例え合格したとしても必ず問題になります。
履歴書では過去の経歴を時系列に書いていきますが、気をつけるべき部分は「退職」です。
「一身上の都合により退職」はもはや決まり文句ですが、特別な理由がある場合は、1行で収まる範囲で記載しておいた方が良いでしょう。
職務経歴書に詳しく書いていたとしても、職務経歴書をきちんと見ていない担当者もいますので、履歴書で概要をつかめるように記載しましょう。
1社に長く勤めているなど過去の経歴部分に書くことがあまり多くない場合は、職務経歴書に書く内容を一部記載した方が良いでしょう。
○○株式会社
従業員数:○○人
主に一般事務(word、excel、powerpointを使用)、社内研修を担当
くらいで書いておくと、どんなことを行っていた方なのか大まかに把握することができます。ここで魅力を感じてもらえると、職務経歴書にも詳しく目を通してもらえる可能性がぐっと上がりますので、書類選考が通らないとお悩みの方は試してみてください。
前職の経歴がアルバイトの場合
前職の経歴がアルバイトの方の場合は、週何回で何時間の勤務を行っていたかをきちんと記載するようにしましょう。
医療事務の正社員を目指している方にとって、履歴書に医療業界以外での「パート・アルバイト」の記載がある場合は印象が良くないかもしれません。
現在はアルバイトの方であっても重要な仕事を行っている時代ですが、保守的な医療業界では「アルバイト」の文字があるだけで色眼鏡で見てくる人事担当者もいますので必ずフォローを入れましょう。
志望動機
医療事務の志望動機の考え方に関しては下記を参照してください
履歴書では志望動機を記載する欄が小さいので、あまり長くはアピールできません。
オリジナルで履歴書を作成する場合でも、この部分は長すぎない方がよいでしょう。1行に25~30文字を7行くらいの記載で十分です。
履歴書の志望動機はこの合計200文字程度に全てを凝縮して記載しないといけません。
また、職務経歴書の志望動機と整合性が取れなければならないので、履歴書の中でも1番考えるべきポイントです。
未経験の方、経験者の方それぞれに簡単な例を出しながら解説していきます。
未経験者の方
前職では主に○○を担当しておりましたが、○○により退職いたしました。
まずは前職の退職理由を持ってきます。
前職での経験から、お悩みを抱えた患者様とコミュニケーション取ることに関しては自信があります。
次に前職の経験と応募先で役立ちそうなポイントを簡単に記載します。
現在は医療事務資格を取得するべく勉強に励んでいます。勉強しながら実践を積みたいと考えています。
足りないスキルを少しでも補おうという姿勢を書きます。
資格を持っていない方はここでPRしておくべきと考えます。
前職の○○で培ったコミュニケーション力を生かし、患者さんの心を少しでも癒し笑顔にになっていただきたく御クリニックを志望致します。
志望動機ですので、医療事務の仕事で1番担当してみたいことを最後に記載します。
経験者の場合
基本的な流れは同じで良いと思います。
前職では主に内科を担当しておりましたが、クリニックの規模の縮小と今後のキャリアを考え退職を決意するに至りました。
前職での退職理由とともに今後したいことを少し突っ込んで書いてみましょう。
これがかけるのは経験者だけですので。
現在の経験は主に内科のみとなりますので、接遇面の強化と○○科のレセプトに関して勉強を進め、○○クリニック様で即戦力になれるよう特に○○面のスキルを強化しています。
未経験の方と同じですが、
環境が違うクリニックで働くためにどういう対策をしているか、またはしようと考えているか。
前職での医療事務経験を生かし、患者様への接遇面、ドクター・看護師への橋渡し役をこなせる医療事務になりたいと考え御クリニックを志望いたしました。
志望動機ですので、志望先のクリニックでどういう業務をこなす自信があるかを最後に記載しましょう。
職務経歴書の書き方に関しては下記を参照してください。
交通費
通勤の時間と交通費は書類選考を行うときにポイントになります。
どのクリニック様も通勤時間が少なく交通費がかからないかたの方が好印象ですので、通勤時間が1時間以上かかる場合など、この点で不利な方は、履歴書の志望動機の欄に必ずその点を踏まえましょう。
この場合「なぜそれだけ通勤時間をかけてまで志望したいと考えているのか」はとても重要です。 交通費が幾らかかるのか、あらかじめ記載しておくというのも良いと思います。