クリニックがWEB面接を取り入れるメリット

病院やクリニックなどの医療機関ではWEB面接の導入率は高くありません。

私が現場で聞く声は、「現場で患者様と顔を合わせる仕事である」とか「WEB面接では細かい点を判断できない印象があり不安が残る」とか、「対面面接より変な人を採用してしまう可能性が上がる」などですが、これらの事情を考慮してもクリニックでウェブ面接を取り入れメリットは大きいと考えます。

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WEB面接は候補者に好評

医療業界では対面形式の面接が主となっているため忘れられがちですが、求職者は面接を受けるために交通費を負担し移動時間を費やして面接に向かいます。

特にクリニックでは面接を行うのは院長先生や看護師さんなど現場で働いている方が多く、患者様優先となる関係上、時間通りに面接が行われることは少ないと思います。「面接が始まるまでの待ち時間」まで含むとかなりの時間数を費やすことになります。

現職がある方の場合、WEB面接の方がスケジュール調整がしやすく、選考へ参加するハードルが低いといえます。

WEB面接なら交通費がかからない

WEB面接であれば移動時間も交通費もかかりません。面接の開始時間も診療時間を加味して設定すれば良く、求職者の案内も必要ないためスタッフを早く帰宅させることも可能です。

対面の面接と比べると求職者は面接が受けやすく、クリニックには経費削減と候補者の増加というメリットがあります。

WEB面接で採用することへの不安

WEB面接はコロナ禍になってから急速に普及しましたが、他業界を見ても会社ごとに上手く機能していたりしていなかったりします。その中で私がよく聞く声は「WEB面接だけだときちんと評価できない」です。

そのうち慣れるという考え方もあるかもしれませんが、対面面接のみを行っている医療機関が急にWEB面接で採用を行うのは、環境が違い過ぎて採用失敗の可能性が上がります。そのため、私のオススメはWEB形式と対面形式のハイブリットです。

WEB形式と対面形式のハイブリット

クリニックの選考フローは様々ではありますが、面接回数を「全2回」とし、一次選考は主任クラスのスタッフが行い、最終面接を院長先生が担当するというのはいかがでしょうか?

一次面接をWEB形式で行えば効率も上がりますし、最終面接を対面とすることで、WEB面接のみでは感じ取ることが難しい候補者の持つ「雰囲気」によるミスマッチを防ぐことができます。

ITリテラシーにもハードルを設けることができる

また、WEB面接を取り入れることにより、ITリテラシーが低い候補者を自動的に取り除けるメリットもあります。

ZOOM、Teams等幾つかWEB面接で使用できるツールはありますが、最低限のITリテラシーがないとこれらのツールを扱うのは難しいと思いますし、それらについて事前調査不足の候補者が魅力的に映ることはないでしょう。

面接のハードルが低くなる分冷やかしがあるのではないか

このような不安も聞こえます。

WEB面接を導入することで応募のハードルが下がると、志望度が低い候補者も混ざるかもしれません。しかし、クリニックとしては多数の候補者から絞り込んで、比較の上検討された方が良い採用ができることが多いので、積極的に数をこなしてほしいと思います。

WEB面接の方が「セルフプロデュース力」に関して顕著に差が出るため、志望度の高さはWEB形式の面接でも充分判断可能です。

対面面接を希望してきたら?

求職者の中にはパソコンを所持していない等の理由で、WEB面接より対面面接を希望するといったケースもあるかもしれませんが、これは少数派なので気にしなくて良いと思います。あまりお勧めはしませんが工夫すればスマートフォンでも行えますし、PCやタブレット端末をその日だけ用意することは難しいことではないからです。

まとめ

対面と比べると言う面接では見逃してしまう点も多いですが、対面面接と組み合わせることによってより多くの候補者と会うことができ、評価も多角的になるため、導入のメリットは大きいと考えます。求人を出しても応募が来ないと言うクリニックでは、面接の導入を検討してみてはいかがでしょうか

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