「医療事務の面接で馬鹿にされました。面接官は何を言ってもいいのでしょうか。」
こんなご質問をいただきました。
未経験者にとっては、医療事務の資格を所持しているかに関わらず、医療機関への面接を受けるのは勇気が必要な行動です。
同じ面接を担当する立場から申し上げれば、合否は別としてもせめて何か1つでも得るものがある面接でありたいと考えておりますが、このお話を伺う限り全ての面接担当者にこのような心構えがあるわけではないようです。
このようなケースの場合事前に行える対策はあるのでしょうか。
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心配なら録音する
あまりお勧めする方法ではありませんが、上記のようなケースで次の面接受けるのが嫌になってしまっているのであれば、予防策として面接を録音するという方法があります。
「この面接を録音させてください」と断りを入れると評価にもかかわりますから、録音はスマホなどでばれないように行うと良いでしょう。
「面接を録音すれば何を言われても平気」ということはないと思いますが、あまりにも酷いことを言わた時は、争うときの証拠としても有用でしょう。
録音の使い方
当事者には少し失礼な言い方になってしまうかもしれませんが「面接でのやり取りで馬鹿にされた」くらいで裁判沙汰にするのはやりすぎです。
本来であれば「そのような捕らえ方もあるな。ではどうすればよいだろう」くらいの考え方ができればベストなのですが、
少し時間をおいても明らかな非が面接官にあり、ある一定の基準を超えてしまっている場合は、まずはハローワークに相談に行くのが良いでしょう。
ハローワークであれば、そのようなケースに関して親身に相談に乗ってくれますし、今後の対応に関しても明らかになるでしょう。
求人媒体から応募している場合は、その媒体を発行している企業にも並行して相談するようにしてください。通常求人媒体に求人を出しているクリニックは、ハローワークにも求人を掲載しています。
掲示板への書き込みはお勧めしない
転職に関するものやクリニックの評判に関するものなど、インターネットにクチコミを投稿できるサイトが幾つか存在します。
悪いクチコミを書いて自分の鬱憤を晴らしたいというお考えもわからないではありませんが、できることであれば避けた方が良いでしょう
味方になってくれるとは限らない
理由は幾つか存在しますが「全員が味方になってくれるとは限らないから」というのが私の考える1番のリスクです。
どのようなやり取りがあったかは、ご本人とその担当者のみが知ることですので、見方によっては「大げさに表現している」など、貴方の味方をしてくれない可能性も十分に考えられます。
特に医療業界では乱暴な物言いをされる方は多いので、「そんなことで・・・」という評価も少なからず存在するはずです。相談して余計傷ついてしまっては意味がありません。
追い討ちがかかって傷つくのであれば、始めから行わないほうが良いでしょう。
面接で不愉快な思いをしたら別の医療機関へ
面接で馬鹿にされたという事実が実際どこまで不愉快だったのかは実際のところ当事者にしかわかりません。
病院の規模や院長先生、スタッフのお人柄によってこの部分は大きく異なるのですが、他業種と比べても人間関係が難しい環境ではあると思います。
医療事務や看護助手などは国家資格ではないことからこの受け皿になってしまうこともあり、面接でのコンプライアンスにまで手が回っていない医療機関も存在します。
しかし、医療事務になること自体を悲観的に考える必要はありません。
医療事務は専門職ですので、経験さえ積んでいれば転職することに問題はありません。
未経験で面接を受け不愉快な思いをされたのであれば、そんなクリニックは例え内定をいただけたとしても断ってしまいましょう。
これは内定をいただき、働いてみて「おかしい」と感じたときも同様です。
初期段階で円満退職するコツは『クリニックに就職したばかりだけど退職したい!こんなときの注意点』に記載してありますので、合せてご参照ください。