看護師と医療事務の連携はクリニックの運営を正常に行う上で非常に重要ですが、この2つの職種に隔たりがあるクリニックも存在します。
看護師にとって、医療事務を嫌う1番の要素はダントツで「偉そう」です。
特に今のクリニックに勤務歴の長い医療事務の方は、看護師に嫌われる要素から、ご自身の行動を見直していただきたいと思います。
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勤務態度でダントツの嫌われ要素「偉そう」
看護師に嫌われる医療事務は、私が知る限り「偉そう」という態度に起因することが非常に多く、嫌われる要素のトップ項目です。
採血や点滴してれば、自分より高い給料も高いし、それ位なら私でもできそう。
などと考えていたりしませんか?
考えるだけならまだしも、同僚の誰かと話したりしていませんか?
「お局様」と揶揄されることもありますが、1つのクリニックで医療事務経験が長い方の中には、特に偉そうな態度をとる方は多いので、経験が長くなってきた医療事務は気をつけたいところです。
看護師の仕事に口を挟む
「偉そう」という評価はあくまで第三者からのものなので、ご本人が気づいていないケースもあるでしょう。
私はクライアントのスタッフとは3ヶ月に1回程度の面談を行っていますが(クライアントの状況により異なります。)その際にこのような方に伝えているのは、「看護師の仕事に口をはさんではいけない」ということです。
医療事務は医療事務であって、看護師ではありません。
ましてや師長さんのような発言は控えることです。
特に医療事務はあくまで「事務」であり、医療行為を行うことはできませんので、ご自身の越権行為が嫌われる元になります。
看護師の仕事に口を挟むケースで良く話を聞くのは「点滴が下手」「仕事が遅い」「なぜあの仕事内容で私達医療事務より給料が高いの?」などですが、そのような話をしても、失うものばかりで得るものはないはずです。
<参考>
医療事務でも事務ですので医療行為はできません。しかし、看護師はそれが可能なわけですから、その点を勘違いしないようにしたいものです。
クリニックでは医療事務が強い?
勤務歴の長い医療事務は、院長先生から与えられる権限も大きくなり、それが横柄な態度になってしまうということは考えられます。
看護師にも勤務歴が長い方がいらっしゃる場合は別ですが、医療事務の1名のみがダントツに社歴が長い状況では、医療事務の方が看護師より強くなることがあります。
・看護業務に指示を出す
・立場の弱いスタッフに仕事を丸投げする
などの状況が散見されたら、クリニックの運営も立ち行かなくなりますので、そのお局様と心中したくなければ対策をすべきでしょう。
看護業務に指示を出す
医療事務が看護師より強くなってしまうと、医療事務のみならず看護師にまで独断で業務指示を行うようになります。
この時点で、すでに看護業務に口を挟むというレベルではありません。
1つのクリニックで勤務経験が長くなると、そのスタッフを「チーフ」「主任」といったポジションにしたがる院長先生が多いということも、偉そうな態度に拍車をかけるのかもしれませんが、
上から目線で、社歴が下の看護師に業務指示を出すようになってしまう前に、管理者の方が監視する必要があります。
その他の嫌われる医療事務の態度
「偉そう」以外の看護師に嫌われる要素に関しても考えてみましょう。
このような方は看護師だけではなく医療事務同士でも嫌われる傾向にあります。思い当たる節がある方は、早めに改めましょう。
陰口
他のスタッフの悪口を言うというのも良聞きます。
忙しいクリニックにお勤めの場合は、話している時間などないはずですが、スタッフ同士だけが知る裏の顔があるのでしょう。
影では院長先生の悪口ばかりなのに、先生とは上手くコミュニケーションをとっていて、スタッフは知っているけれど、院長先生は知らない裏の顔という恐ろしい状態になることも考えられます。
せこい
スタッフ同士の金の貸し借りや飲み代の割り勘の話まで、彼女はケチだという噂は広まりやすいものです。
クリニックに来たお中元やお歳暮、患者様から頂いた差し入れをばれないように持って帰る
など、細かいことまで他のスタッフに見られている可能性が大きいと考えましょう。
挨拶
勤務歴に関わらず、スタッフ同士の挨拶は基本です。
勤務歴が長い方は、きちんと相手の顔をみて、気持ちの良い挨拶ができるだけでも良い雰囲気を作り出すことができるのですが、
その日の気分次第だったり、首を下に動かすだけで何も言わないなど、日々の挨拶を怠ることは、他のスタッフに嫌われる要素になりえます。