クリニックで医療事務の面接を受ける際、確認しておきたい点はいくつかあると思います。こちらの記事では入職する際に必要になってくることを、質問事項としてまとめてあります。
必ず確認しなくてもというわけではありませんが 働く上で大切なことですので、面接時に確認しておくと良いでしょう。
Contents
設備関連
電子カルテを導入済か
電子カルテは導入されているクリニックとされていないクリニックがあります。パソコンで領収書を発行していても、それが電子カルテなのかレセプトコンピューターなのかという点で異なってきますので、この点は質問してください。
医療事務未経験の方の場合は、メーカー名まで確認しましょう。
扱い方は研修の中でクリニックの先輩社員が教えてくれると思いますが、大体の会社にはホームページに大体のスペックがありますので、内定を頂いた後少し時間があるようでしたら、使い方を予習することができるからです。
ユニフォーム
大体の場合は貸与だと思いますが、以前「買取」となっているクリニックを見たことがあります。購入しても汎用性の低いものですから、貸与となっている方が良いですが、買取になっている場合は理由を確認を確認しましょう。
もし「そんなことを質問して内定がもらえなかったら・・・」とお考えでしたら、内定を頂いた時に聞いてみるというのでも良いでしょう。
サンダル
院内でナースサンダルを使用しているクリニックは多いです。看護師さんの場合は安全のためにスニーカーを使用する方もいらっしゃいます。医療事務の場合は針の傍にいることは少ないと思いますが、気になる場合はその点も確認しましょう。
参照:医療事務もスニカー着用!万が一の針刺しに備え安全性を重視
ちなみに私の担当させていただいているクリニックには、ユニフォームは貸与、サンダルは自前という所があります。
こちらのクリニックでは、「入職後すぐに辞めてしまったときは自動的に廃棄になってしまい、無駄が出てしまうため」というのが設定理由ですので、勤続年数が3ヶ月になった時点でサンダル代は別途支給される仕組みになっています。
労務・待遇関連
最近は「ブラック企業」という言葉が流行っていますが、クリニックの中には労務環境がきちんと整っていない所もたくさんあります。私がコンサルティングに入る際は、必ずこの部分から整えていきます。
ただ、中小企業は全般的に全てが労働基準法に準拠しているとは言い難い状況ではありますので、面接の段階ではある程度確認し、詳細は内定を頂いた後に行うのが正しいやり方です。
勤務時間
勤務時間の中でも朝の出勤時間と退勤時間は必ず確認するようにしましょう。朝は掃除から始まるクリニックがほとんどですが、掃除の時間は勤務時間としてカウントしないというクリニックがあったりしますので、その部分も確認してください。
<質問例>「どんな流れで1日が進むのか」
これで出勤から退勤までの流れを知ることができます。
残業
残業が月にどのくらいあるのかというのは重要なポイントです。 私が考える数値になりますが、日常的に残業が月30時間を超える場合は、たとえ内定をいただけたとしても1回検討をしてみても良いのではないでしょうか。
※未経験者で「最初の3年」と考えている方は別です。
医療事務はレセプト期間は必ずといっていい程残業がありますので、残業ゼロというクリニックはかなり珍しいのですが、コンスタントに月30時間を越える残業があるクリニックは長く働ける職場とは言いにくいので、その点も考慮すべきです。
有給休暇・休暇
この点は募集要項にも記載があると思いますが、念のために確認しておいたほうが無難です。有給休暇が支給されないというのは労働基準法違反の中でもかなり重い違反ですので問題外ですが、取得実績がどのくらいあるかというのは確認をしておきましょう。
夏休みや冬休みに関しても同様で、規定より長く取得実績があるクリニックもあります。この点も過去3年程度は取得実績を確認した方が良いでしょう。
ただし聞き方を間違えると印象を悪くしてしまいますので、次の項目の「何人で医療事務の仕事を行っているのか」をご参照ください。
参照:医療事務は有給休暇がとれない!?医療機関の時期変更権と解決方法
何人で医療事務の仕事を行っているか
一緒に働くスタッフは何人いるのか、社員とパートの内訳も確認しておきましょう。
さらに1日何人体制で仕事をしているかということも聞いてください。
「有事のときは休んでも大丈夫か?」という質問は「理由をつけて休む方なんだな」という印象を与えてしまいますので、この質問で代用してください。
(シュミレーション)
医療事務スタッフが全部で6人(あなたが6人目)、現在社員3名+あなた、パート2名(どちらも週3回)の場合
主に4人体制、忙しい日は5人か6人で仕事をしているとしたら、有事の際の突発的な休みであれば休める体制はあるといえます。
常に5人体制の場合は、パートさんの出勤できる曜日によっては有事でも休めない可能性があります。
常に6人体制であれば、あなたが入社しても人員に余裕はない環境だと解釈できます。