男性医療事務の年収と雇用するメリット

男性の医療事務は一時期に比べて多くなりましたが、それでもその数は女性に比べて圧倒的に少ない状態です。

元々女性の職場ということもあり、 私のクライアントの中でも、男性の医療事務スタッフを抱えていらっしゃるクリニック様は1院のみですが、男性の医療事務スタッフがいることで得られるメリットも多々考えられますので、男性医療事務の特徴をまとめてみます。

Contents

男性医療事務のメリット

経営者からの視点になりますが、男性医療事務を雇用するメリットを書いておきます。男性で医療事務に転職をご希望の方は下記の記事も参考にしてください。

参照:男性医療事務の需要を作り出せ!クリニックへの有効な志望動機

長く働ける

「男性である」という点から、人生のターニングポイントを迎えても長く仕事を続けてくれる可能性が高いというメリットがあります。

女性スタッフの場合、結婚・出産・ご主人の転勤など、本人の意思だけではどうにもならない状況で仕事を辞めざるを得ないというスタッフが一定数出てきてしまいますが、男性の場合こういった状況が少ないため、環境さえ整えれば長く働くことができるというのは大きなメリットです。

また、長く働けるということは、院長先生に近い経営感覚を養っていただくことも可能ですので、センスがあれば将来は事務長として扱いマネジメントの一部を任せるのも、有効な人材活用と言えるのではないでしょうか。

トラブル抑止になる

医療業界の方以外から考えると最近は女性の方がたくましい方も多いですが、やはり男性がいることでトラブルの抑止になるという効果は考えられます。

特に医療機関は様々な方が出入りする為、いらっしゃる患者様の中にモンスターペイシェントと呼ばれる困った患者様がいないとも限りません。

処理を間違うと最悪の場合院内暴力に発展する場合もありますが、こういった方々とのトラブルを未然に防ぐという役割も少なからずあるのだと考えます。

医療事務に男性が少ない理由

そもそも何故男性スタッフが少ないのでしょうか。私なりに考えてみた結果ですが、次の 2つが主たる原因ではないかと考えます。

理由1:元々女性の職場

男女不問としながらも、まだまだ医療事務の採用で男性の枠は狭いといわざるを得ません。

病院であればまだしも、クリニックであれば男性の医療事務スタッフがいるという状況は珍しいといえます。

私は現在もクライアントのクリニック様の採用をお手伝いしていますが、採用以前に医療事務の募集に対して男性の応募はほとんどありません。

男性の方からご応募いただくのも年に 2,3度程度ですので、女性の職場であるというのは、クリニック側からだけではなく、応募者側から見ても顕著に現れているのではないでしょうか。

また、女性が大半を占める職場にあえて前例なく男性スタッフを入れるというのは、スタッフの恋愛事情に絡んできてしまったり、人間関係が複雑になったりするリスクがありますので、経営者としても不安があるはずです。

参考:院内恋愛の是非を問う!スタッフ同士の恋愛はあり?なし?

その為、クリニックにいらっしゃる男性の医療事務スタッフは、院長先生に近い人物であったり、外部の業者からの業務委託であったりすることが多いのです。

理由2:医療事務の年収

医療事務の募集に男性からの応募が少ないというのは先ほどお話しましたが、そこには年収(収入)の話が絡んでいるはずです。

医療事務の年収の相場ですが、クリニックの場合、院長先生の一存で増えたり減ったりするというケースもあるため一概にこの額と定めるのは難しいのですが、求人情報を確認すると、

月収 18万円~22 万円+賞与年 2回 程度の求人が目立ちます。※東京都 23区で調査。

詳細は求人には載っていませんが、年収換算で250万円~330 万円くらいまでが相場でしょう。

私のクライアント様の医療事務給与(月収)は 19万円~26 万円まで幅広いのですが、これは評価制度を導入している為です。家計の大黒柱としては少々物足りないのかもしれません。

医療事務の給料・賞与に関しては下記もご参照ください。

実際の雇用状況

男性の医療事務が採用されるケースは圧倒的に病院の方が多いというのが実情です。

総合病院など規模の大きい病院では、女性だけでは行えないような業務も多く、男性医療事務の活躍の場も少ないながらあります。

クリニックで採用されるケースはそのほとんどが縁故によるものですが、クリニックで採用され、現場である程度の期間働くことができれば、医療事務以上に幅広く仕事を任せてもらえるかもしれません。

参照:男性がクリニックのマネジメントを行う際の特徴と身に付くスキル

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