気合とやる気の違い!未経験で医療事務になる人のおちいりがちな罠

電子カルテの普及や、接遇の要素が重視される自費クリニックが増えたこともあって、近年未経験で医療事務になることは珍しくはなくなりつつあります。

他業界から医療事務を目指す方も多くなったせいか、医療事務として大切なことを勘違いされたまま転職活動を行っている方もいらっしゃいますので、未経験で医療事務の応募を行っていてもなかなか内定がいただけない方の参考になればと思います。

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医療事務未経験でよくわからない

何度かこのブログでも話題にしていますが、未経験で医療事務になろうとしているのに、医療事務が何をするのか、どんな仕事なのかがわからない方は後を絶ちません。

他業界からの転職が一般化したせいか、私の中ではむしろ増えている印象です。

調べないは悪

わからないことは悪ではありませんが、「調べない」のは面接では悪です。

「やる気だけはあります!!」とおっしゃる方は多いのですが、勢いや気合とやる気を混同してしまっているようです。

中には一時的なパフォーマンスでその場を乗り切ろうという魂胆の方もいると思いますが、面接ではろくに医療事務について調べていないことはすぐに見破られてしまいます。

調べることの重要性については次項で詳しくお話しします。

気合だけなら誰でもアピールできる

面接では必要以上のやる気をアピールするより、やる気があることを感じ取ってもらう方が間違いなく効果的です。

ある日思い立って医療事務になりたいと思いました!

病院でやさしくされて医療事務に憧れて行動に移しました!

かなり乱暴な志望動機ですが、特に未経験で社会人経験が浅い方は、自分は行動できる人間だということをアピールしたいためにこのような志望動機を使いがちです。

しかし、面接官が見たいのは気合ではなく、どのくらい「やる気」があるかなのです。

やる気ってなんだ?

前述の通り、未経験かつ社会人経験が浅い方の中には、気合とやる気を混同してしまっている方は少なくありません。では医療事務の面接ではこの2つはどう違うのでしょうか。

一見似ていますので、面接官によって多少解釈は異なるかもしれませんが、勢いに任せて実を伴っていないのが「気合」、実を伴っているのが「やる気」です。

 

医療事務の面接で実例を挙げれば、本当のところの志望動機が

医療事務って結構良さそうだし未経験OKと書いてあるから・・・は気合だけ、

興味を持って自分なりに情報収集をした方はやる気があると解釈されます。

気合のみのスタッフを雇うのは危険

気合のみで面接を乗り切ろうとしている方の中には、クチでは「医療事務になりたい」と言っていても、働いているなかでその気持ちが薄れてしまう方が多いのは確かです。そのような方は瞬発力こそありますが、パフォーマンスも一時的です。

大切なのは自分で進める力と質問力

面接でいう「やる気のある人材が欲しい」の正体は、自分で進める力がある方です。

医療事務未経験で雇用するわけですから、業務のほとんどがわからないことだとは思いますが、一方で全てにおいて「わからないから教えてくれ」では業務がすすみませんし、せっかく教えてもらっても1回ですべてを覚えられる方はかなり稀な存在です。

わからないなりに調べられるひとは有能

未経験で収集できる情報が限られているのは確かですが、自分なりの情報収集の方法を身に着けている方は私の経験上ほとんどが優秀なかたです。

医療事務経験者であっても職場が変わればわからないことなど無数にでてきます。その対処は多くの場合人に聞くことなのですが、知識の基礎がない状態での質問では教える側の負担も増えます。

また、今後も業務がひろがればいままで経験したことないことは増えていきます。手順が決まっていなくても仕事が進められるスキルは長い目で見たとき非常に有用であり、伸びしろがある人材といえます。

質問力も大切

「質問力」という言葉を使うと定義が難しいのですが、「タイミングを見計らって適切な内容の質問しながら理解を深めていく力」と考えてください。

医療事務の仕事に関わらずどの職種にも言えることですが、質問に答える相手の負担を考えることが大切で、基礎を調べたうえで質問する習慣と、緊急度と重要度によって聞くタイミングを考える習慣を身に着けるようにすると上がります。

理想はYES or NOで答えられる質問

質問の理想形はYES or NOで答えられる質問です。

この仕事はこのやり方であっていますか?
患者様の案内はまだしなくてもいいですか?

どちらもYES or NOで答えられます。

私は何をしたらいいですか?
患者様が待っています。どうしましょうか?

同じ場面でもこのような質問の仕方では教える側の負担が大きくなってしまいます。

まとめ

未経験だから医療事務のことを何も知らなくて良いわけではありません。

知っていることより重要なのは調べる手段を持っていることで、そのような方にこそやる気をアピールする資格があるのだと考えます。

面接を勢いで乗り切ろうとしている方は、気合とやる気は違うということだけはご理解ください。

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