院長先生が看護師や医療事務の面接を行う重要性

看護師の方から「面接で院長が出てこないクリニックには就職しない方が良いか」というご相談をいただきました。

それだけで就職しないと決め付けてしまうのはあまり良くないと思いますが、面接の際の院長先生のポジションは重要になるのは事実です。

特に院長先生が積極的に面接を行うクリニックは、院長先生のお考えが色濃く反映されているクリニックでもあるので、院長先生の人柄からクリニックの雰囲気を見抜きやすいというメリットもあります。

医療事務志望の方でも参考になると思いますので、幾つかのケースに分けてはなししていきます。

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看護師の場合

看護師の面接の際は、小規模なクリニックであれば院長先生も面接に参加するのが普通です。

一緒に働く看護師はドクターにとって非常に大切な存在ですので、どのような方なのかということはきちんと見ておく必要があるとお考えのドクターが多い為です。

ご相談いただいた方がどの程度の規模のクリニックの面接を受けたかは定かではありませんが、もし小規模なクリニックの採用面接を受けたのであれば、院長先生が面接に現れなかったことは、求職者にとってあまり良い状況とは言えません。

特に書類選考であらかじめ履歴書や職務経歴書を送付していた場合は、書類を見た上で会う必要はないと判断された場合もあり、ご相談されている看護師の方がおっしゃるとおり、軽視されている感は拭えません。

クリニックで面接を担当する方は、院長先生が面接のどの部分で登場するのかを予め考えておくのがよろしいと思います。

院長先生が挨拶だけ

「面接は主に事務長さんが担当していて院長先生は挨拶にいらっしゃっただけ」

というケースもあります。

結果が既に決まっている面接である場合も、採用を事務長さんへ任せている場合もあるので、これだけでは判断がつきませんが、これから一緒に働くことになるかもしれない人への対応としては少し物足りない気もします。

年齢で区切られる

ここからは全て仮定の話になってしまいますが、年齢と職務経歴で書類選考されている場合、いかに看護師が売り手市場であるとはいえ不採用になることもあります。

特に院長先生が若い(30代)場合は、ご自身より年上の看護師は採用したくないとおっしゃるケースもあります。

以前は求人に年齢制限を書くことができましたが、現在は禁止されており、表向き年齢を理由に不採用にすることはできなくなりましたが、理由で断るというケースはお見かけします。

雇用対策法にて、平成19年10月より年齢制限の禁止が義務化されていますが、年齢は全く考慮されないという環境は稀でしょう。

実は年配の看護師の方が評判が良い

余談ではありますが、実は患者様からすると若い看護師より年配の看護師を好む傾向にあるというのはご存知でしょうか。

あくまでYASU調べではありますが、患者様は多くの場合ご自身の症状に不安を覚えているので、その不安を取り除いてあげられる看護師は人生経験が豊かな方の方が適任です。

産婦人科では子供を生んで育て上げた経験がそのまま看護師の信頼に繋がるなど、クリニックの診療に当てはめれば簡単にわかることであるだけに、年齢で採用してしまっているクリニックは定着率が悪いなどの問題に悩まされることもあります。

院長の好みか?

若くて美人な看護師ばかりを揃えている

実際に所はわかりませんが、看護師の中でこのような噂が立っているクリニックもあります。

そのようなクリニックもあるかもしれませんが、院長先生の立場から考えますと、一緒に働くスタッフを外見の好みだけで選ぶとは考えにくいでしょう。

もしそのようなカテゴリーで採用するとしても「考え方」や「仕事の薦め方」が好みという場合に限られると思われます。

医療事務の場合

「院長先生が面接を行うか」という要素は、看護師か医療事務かで少々異なります。

もちろん医療事務もクリニックの大切なスタッフですが、診療を一緒に行うポジションではない為、医療事務の採用は事務長に任せているという院長先生も多くいます。

たとえ小規模なクリニックだったとしても、医療事務の場合は面接に院長先生が来なかったからといって必要以上に落ち込む必要は無いと思います。

院長先生の人柄

医療事務にとって、院長先生は業務上頻繁に顔を合わせ無いかもしれません。しかし、特にクリニックでは院長先生の人柄や考え方は重要です。

面接中担当者に「院長先生とお話がしたい」と頼むのはあまりにも不躾ですので、院長先生の人柄は面接の担当者へ聞いてみるというのも良いでしょう。

 

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