「私は一生懸命やっています」
医療事務のスタッフ同士や院長先生の評価に対して、このようなフレーズを何度か聞いたことがあります。
でもその発言少しだけ待ってみてください。
「一生懸命やっている!」と宣言する前に、「本当に一生懸命だったのか」一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
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一生懸命がどう評価されているか
もしあなたが「一生懸命やってます!」と宣言しているのに、周りの方の評価は「そうでもない」だったら、「私はできない人間です」と宣言しているようなものです。
解釈は様々かもしれませんが、決して良い印象をもらたれることはありません。
「まわりなんて関係ない」という方もいらっしゃるでしょう。
外の価値観と比べることが必ずしも良いとはいえませんが、一生懸命やった結果として誰かに認められるということは、 何かを頑張るうえで必要不可欠ではないでしょうか。
もし「頑張ってみたけど結果がでない」とおっしゃる方は、次の2点を試してみてください。
努力のベクトル方向を間違っていないか
もし一生懸命のベクトル(方向)が違う方向に向いていることが自覚できているなら、まずそれを変えることから始めてください。
「簡単に言うけど難しい」
・・・その通りだと思います。
でも、今までのものが無駄になるわけではありません。今までのものを活かして方向を変えればいいんです。
レセプトをがんばっているのに
例えば「レセプトを頑張っているのに先輩方から評価されない」という悩みを持っているなら、まずはどの点が評価されていないかを伺いましょう。
「評価されていない」という点に関しては文句を言っても変わりませんが、「どうやったら評価されるのか」という点を伺って、嫌な顔をする方は少ないので、1歩踏み出す勇気があれば大丈夫です。
「処理のスピードはまずまずだがチェック漏れが多い」
という評価であったとすれば、自分のチェックにどのようなミスが多かったのかを検証し次回に役立てることができますし、検証しているうちに、実はもっと根本的な問題が見つかることもあります。
努力の結果をイメージできていたか
その努力はどんな結果を生む予定だったのでしょうか。
その結果とは・・・
営業数字の達成ですか?
達成した後どうなっている予定でしたか?
そういったことをきちんとイメージすることは、物事をうまく運ぶためのプロセスには欠かせません。
「時間は未来から現在へ流れている。」という話を聞くことがあります。
未来を描かずに努力することは、それをかなえるという目的においては無意味なのかもしれません。
努力は裏切らない
他の方からみてどうかはわかりませんが、一生懸命努力したのであれば、何か変わったような気がしませんか?
見えてくる世界は変わりませんか?それに対する結果は、努力の量だけではどうにもならなかったかもしれませんが、その代わりに何か得たものはありませんか?
成果がない努力というものは全くもってつまらないものです。でも、得た成果にまずは満足する。 達成を感じるという瞬間も必要です。
そしてそれがわかったら何を得られたか紙に書き出してみましょう。面白いものが見えてくるかもしれません。