逆質問で差をつける!医療事務の面接で最後に印象付ける逆質問例

医療事務の面接でも、終盤に「何か質問はありますか?」と聞かれることはもはや定番となっています。※他業界でもここは同じだと思います。

これは「逆質問」と呼ばれる項目で、自分を印象付けるチャンスなのですが、もしここで「ないです」「特にありません」などと答えているなら、内定の可能性は3割減、いや半分になるといっても過言ではありません。

医療事務での面接ではそれほどまでに定番かつ重要項目ですので対策をお話しします。

Contents

逆質問の機会を与える目的

「早く逆質問例を教えてほしい」という方も多いと思いますがちょっと待ってください!

まずはどうして逆質問の機会を与えられるのか」について考えることが重要です。

ほぼすべての求職者に同じ質問をするわけですから、面接官はありきたりな答えには飽きているはずです。逆質問で差をつけるためにはありきたりな答えにならない工夫が必要です。

クリニックの面接では大きく次の3つに絞られます。

1:頭の回転を見る

話のレスポンスから面接中の話をどの程度理解しているのかを見ています。

そのため、逆質問をする際は今までの話の延長で質問するのが定石です。

面接でこの点をカバーする為には何より準備が必要です。
アドリブが得意な方であれば準備は必要ないかもしれませんが、そうではない方は全てを想定内にしておきましょう。

2:働くことをイメージできているか

将来医療事務として働くことにどのようなビジョンをお持ちかを見ています。

私の経験上「働くことに関してリアルにイメージできるか」は非常に重要です。このイメージがリアルに描けている方からの逆質問は具体的かつ1歩進んだ内容になっている印象です。

面接中の質問の中で「どんな仕事をしたいか」と聞かれることも多いと思いますが、働くイメージが明確な方は、「自分のやりたいことがこのクリニックでできるのか」というスタンスで面接にいらっしゃるので、面接の中で得た情報だけでは足りるはずもなく、逆質問の内容もより具体的になります。

3:働く中で重視しているものは何か

実は「働く」という言葉をきいたときに、どのようなイメージを思い浮かべるかは人それぞれです。その中で「何を重視して働いているか」を見ています。

例えば「このクリニックの医療事務業務を通してレセプトのスキルを身につけたいと考えているのですが可能でしょうか?」という質問であれば、働く中でスキル向上を重視していることがわかります。

逆に、質問が残業と休暇のことだけで終わってしまうようでは、キャリアを積んでスキルを上げるのは二の次という印象を与えてしまうことにるので注意しましょう。

将来のビジョンを絡めた逆質問

ではどんな逆質問時にはどんな質問が有効なのでしょうか。私はこれから申し上げる3つのタイプの質問をあらかじめ考えていくことをお勧めします。

1つ目は「将来のビジョンを絡めた逆質問」です。

 

経験者、未経験者問わず、私が医療事務の面接をする時は「働いている姿をどの程度イメージできているか」という点を必ず見ます。

働いている姿をイメージできている方は、足りない情報を面接中の質問で補うことができるので、頂く質問も的確です。

将来のビジョンを絡めた質問例

こちらのクリニックでは、電子カルテを導入されていらっしゃいますか?パソコン操作は得意な方なのであまり心配はしていませんが、差し支えなければメーカーやモデルをお伺いできませんか?
「未経験なのに聞いてどうするの?」と言われたときは「そのモデルを調べて機能などを予習しておきたい」と答えるのが良いでしょう。

クリニックの医療事務は幅広くスキルを身につけることができる印象があります。一方でクリニックによって医療事務の活躍の場も異なると思うのですが、こちらのクリニックではどこまでが医療事務の仕事になりますか?

普段医療事務は何人体制ですか?また、概算で結構ですが1日の患者様は何名様くらいでしょうか?

質問時に注意すべきこと

「入社までになにか行っておいた方が良いことはありますか?」など、内定を前提に話を進める質問をする場合は質問の仕方に注意しましょう。

「何をしたら良いかわからないから教えて欲しい」という内容では自分で評価を下げることにつながるからです。

現在資格取得のために勉強中で、あと3ヶ月程で取得できる予定ですが、その他に少しでも戦力になる為に何かしておいた方が良いことはありますか?

内定を頂戴できましたら、1度クリニックの実務を見学する機会を頂戴したいのですが可能でしょうか

のように、「自発的に考えて行動している」ということをアピールした上で質問するという方法が良いでしょう。「あと3か月で取得予定」の部分は、行動力の他に計画性もアピールすることができます。

詳しくは下記の記事をご参照ください。

謙虚な姿勢は大切

どの質問をする時も「もし内定をいただけるなら」という謙虚な気持ちを忘れないようにしましょう。

未経験の方からは「レセプトの研修はどうなってますか?」という質問を良く受けるのですが、研修の有無で入社するかが決まるのでなければ、分で勉強する気がない受身の姿勢と判断されるケースが多い」ので、控えたほうが無難です。

キャラクターを印象付ける逆質問

2つ目はキャラクターを印象付ける逆質問です。

正確には質問の内容ではなく「逆質問の仕方」の工夫なのですが、意外と効果的なので紹介します。

キャラクターを印象付ける質問は「コミュニケーション力に自信はありますが・・」というように、自分のアピールポイントに絡めた質問で、面接官に印象付けるという手法です。

特に逆質問は最後のアピールの場になることが多いので、アピール不足だと思ったときはこの手を使いましょう。

やりすぎると上から言われているように聞こえてしまうので、「先ほども少しお話しさせていただきましたが・・・」などの前フリをつけ、謙虚に話すことを忘れないようにしましょう。

キャラクターを印象付ける逆質問例

私は飲食業界の経験が長いのですが、その際は限られた時間の中で最大限のサービスを提供できるよう心がけていました。医療事務にもその要素はあると考えていますが、どのような点が異なりますか?
※過去に飲食業の経験がある先輩社員は多いだろうという前提の元で作成しています。

前職では、チームリーダーやプロジェクトリーダーを担当したこともあり、コミュニケーション力には自信がある方ですが、院内でのドクターや看護師、医療事務同士は仲がよいほうでしょうか?

これから未経験で医療事務になるということは、とても大変なことだということは理解しているつもりです。前職もゼロから始めているため、そのような環境に抵抗はありませんが、こちらのクリニックでは、未経験で医療事務になったスタッフはいままでいらっしゃいましたか?もしいらっしゃるようであれば、その後の活躍をお伺いできますでしょうか

労働条件に関する逆質問

労働条件は大切な確認事項ではありますが、心証を悪くしないためにも最低限にとどめておくことをお勧めします。

また、求人票に書いてあることを質問すると、「求人票をきちんと見ていない」という評価になってしまいますので、「求人票に残業○○時間と記載されていましたが・・・」「非常に伺いにくい話で恐縮ですが・・・」というような前フリをつけましょう。

求人票のコピーを持っていく

本当は聞きたいけれど聞きにくい質問であることは、面接官も察しているはずです。

私が面接をする際は、最後に「もし内定を出したとしたら」という前提で、残業、休診日や年末年始の休暇などの条件面の確認を行いますが、そのようなアナウンスが無い場合に備えて、求人票のコピーを持参するとよいでしょう。

労働条件に関する逆質問例

前職では週に10時間ほど残業しておりましたが、こちらのクリニックでは平均でどのくらい残業がありますか?

今まで残業をしていたので多少残業があったとしても苦にならないというアピールを含んでいます。

年末年始やお盆の時期ははどのように診療されていらっしゃいますか?

クリニックによっては年末年始やお盆の時期も交代で休むケースがあるので、診療を行っている前提で質問することで、「休めて当然」という印象を消しています。

<関連>条件面の質問が不安であれば、こちらの記事もご参照ください

その他の質問例

この他にも逆質問の例は幾つかありますが、まずは上記の3項目の中から用意してください。何回か面接を受け、慣れてくると、会話の中で自然に質問ができたり、聞きたいことを聞き出すために、別の言い方をするなど、工夫をすることができます。

この他の質問は別の記事にまとめてありますので、重点的に強化したいと考えている項目を強化してください。

質問を用意するにあたって注意すること

逆質問する内容は前もって用意するのが基本です。上記の3項目から最低2つずつ計6個以上考えていきましょう。

面接官のキャラクターや当日の面接の盛り上がり方によって逆質問の内容をチョイスできるのがベストですので、かならず複数考えていくようにしてください。

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