多くの場合、医療事務の面接では最後に「何か質問はありますか?」という旨の質問があります。これは「逆質問」と呼ばれており、面接では最後のアピールの場になります。
皆さん対策をされていると思いますが、特に未経験の方は「絶対に逆質問してはいけないNG質問」があります。
それは「医療事務になるまでに何をすればいいですか」という質問です。
Contents
何をしておけばいいですか?
「御クリニックから内定をいただけたとして、どのようなことをやっておけばいいですか?
「医療事務として働くにあたりこれはやっておいた方が良いということはありますか?」
やる気をアピールしているように見えますが、この質問の印象は意外と良くありません。
もし面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた時にこのような質問をしようとかんがえていらっしゃるのであれば、別の質問に変えることをお勧めします。
お勧めしない理由は2つあります。
理由1:使っている未経験者が多い
アピールになりにくい1つ目の理由は、使用している未経験者が多いからです。
私が面接する際も良くお見かけします。
同じような質問をする方は多くの場合その他大勢に分類されてしまいますので、悪い印象をもたれなかったとしても埋もれてしまう可能性は高いのです。
「みんな使っているからいい質問」という解釈は間違っているのでご注意ください。
理由2:自発的な行動にに欠けると判断される
理由の2つ目は、自発的な行動に欠けると考えられるからです。
面接担当の方にもよるかもしれませんが、私であればまず間違いなくこのように判断します。
なぜかというと、この質問は医療事務のことを何も知らなくてもできる質問で、医療事務がどんなことをする仕事かもわからないままに、就職活動をしている方にありがちだからです。
未経験OKで募集を行っているのであれば、「多少の技術不足は目をつぶる」ことを暗に意味してはいますが、
自発的にスキルを上げる技術がない方の面倒を一から見てあげるというクリニックは稀でしょう。
ただの指示待ち人間と思われる危険を犯してまでこの質問をする意味はありません。
やる気を見せるなら現在の行動が大切
もし「少しでも戦力になりたい」という気持ちをアピールしたいのであれば、質問の仕方を変えましょう。
未経験で医療事務のことはまだわかりませんが、仕事を始めたときに少しでも戦力になりたいと考え、レセプトの算定方法を中心に勉強を進めています。
同時に医療事務がどのような仕事かということに関してはインターネットで調べたり医療事務の友人から聞くなど情報収集をしていますが、こちらのクリニックで内定を頂戴できた際は、他にどのようなことを行えば良いでしょうか。
すこし前置きが長いかもしれませんが、自発的に動けることをアピールした上で、やる気を見せることができます。
本来「やる気」は行動で示すものと考えてください。
質問やPRを聞いて面接官が「やる気がある」と判断できるものを考えてみましょう。
<参考>
医療事務になるために何かしていることはありますか?
医療事務未経験の方の面接を担当する場合、私は高い確率でこの質問をします。
医療事務の資格の勉強をしている
インターネットでどんな仕事なのか調べた
というのがよくある答えですが、私はこの質問で自発的に行動を起こす力があるのかを確認することにしています。
医療事務は資格はなくてもできる
確かに医療事務は資格を持っていれば有利ということもなく、実務に資格が必要なわけではありません。
しかしそれは何の知識もなくても仕事ができるという意味ではありません。
何の準備もせずにただ「教えてください」というスタンスで面接に臨んでいては、なかなか採用までたどり着くことはないでしょう。
<参考>
インターネットで調べただけではダメか
ダメということはありませんが、知識が浅い可能性は否定できませんので、知識をどの程度深めようとしているのかを確認します。
サイトを見るだけであれば5分でできる作業ですので、「その中でどんな仕事がしたいと思ったか」「どんなところに魅力を感じたのか」などもう少し掘り下げた質問をすることもあります。
わからないことにどう対処するのかを見ている
未経験で医療事務になるという状況はわからないことだらけの世界に身をおくことです。
わからないことをいかにして理解するか・・・本来は自分で調べることが望ましく、何でも先輩社員に聞けば良いという考えでは、医療事務として活躍するのは難しいのではないでしょうか。
全てを調べるのは難しいかもしれませんが、「自分で調べる姿勢とスキルを持っている」ということを上手くアピールできるだけでも、面接官の印象が変わるかもしれません。