医療事務の資格は独学で取得可能?未経験者にはお勧めしない理由

未経験で医療事務へ転職をお考えの場合、資格はないよりあった方が良いとは思います。

医療事務の資格取得には、専門学校への通学、通信が一般的ですが、受講料から医療事務の資格を独学で行いたいとおっしゃるかたもいらっしゃいます。

独学で取得することは可能なのでしょうか。

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独学は可能だがオススメしない

私見で恐縮ですが、未経験かつ今まで医療業界とは関係のないお仕事をされていた方には、医療事務の資格を独学で取得されるのはお勧めしません。

医療事務は専門職です。

インターネット上では「資格がなくても、だれでもできる」といった記載がありますが、そこまで甘いものではありません。

資格を取得する為には、医療の専門用語から診療報酬請求書(レセプト)に至るまで、かなりの量の専門知識を身につける必要がありますので、

独学での取得も可能ではありますが、かなりの負担になることは予想できます。

独学でも良いケース

一方で、独学が皆さんに適さないかというとそうでもありません。

例えば、現在医療事務として就業している方であれば、現場で医療事務の知識を身につけていらっしゃるはずですので、独学でも大きな負担にはならないことが予想されます。

また、医療事務への就業がまだまだ先の場合、数は少ないですが、趣味で資格の取得を考えている場合も独学でゆっくりと学ぶのも良いと思います。

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独学をお勧めしない理由

医療事務の資格の中には、受験資格不問のものもあるため、独学での受験は可能です。

未経験の方でも独学で合格できないことはありませんが、上記のとおり私はお勧めしていません。

ここではその理由をお話します。

電子カルテの問題

特に都心部では、多くの病院やクリニックで電子カルテを導入しています。

医療事務の資格の中では、レセプトは手書きで行う内容になっているものが多いのですが、いまどきレセプトを手書きで行っている病院やクリニックはありません。

独学では、レセプトの内容の理解はできますが、一般にソフトを販売してはいないので、電子カルテやレセプトコンピューターの操作を学ぶのはかなりハードルが高いと言えます。

ORCAならできるのは?

日本医師会より無償提供されている、Online Receipt Computer Advantage(通称ORCA)を使用すれば、費用をかけずにレセコンのシステムにふれることができますが、サーバーにLinuxで動くパソコンが必要です。

また、個人的には、Linuxを扱えるレベルのコンピューターの知識があるのであれば、目指す職業は医療事務ではなくてもよろしいのでは?とも思います。

質問する相手がいない

資格によっては下記のようなテキストが発行されていますので、重要なポイントに関しては読み込めば理解できます。

しかし、テキストの解説を読んでもわからない場合、質問できる先生も、同学年の生徒もいませんので、この点がネックになります。

試験の情報「質」が不足する

独学で勉強していると、直近の試験の傾向など、重要な情報をキャッチできない可能性があります。

テキストで基本的な勉強ができたとしても、最近の試験の傾向と対策に関しては、情報の質という面では質が悪くなります。

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独学で受験可能な医療事務の資格

費用面やその他の理由で独学を希望される方は、下記の中から取得する資格を選ぶと良いと思います。

医療事務の資格は数十種類ありますが、下記にあげるものは、面接の現場においても比較的よく見かけるもので、独学でも受験可能な資格です。

診療報酬請求事務能力認定試験

公益財団法人日本医療保険事務協会が資格の発行を行っています。

診療報酬請求事務に特化した資格で、医療事務の資格の中では1番認知度が高く、合格率は約30%と、最難関の資格です。

クリニックの担当者での認知度は低い傾向にありますが、この資格のみに資格手当を適用している病院もあります。

学科試験と実技試験があり、試験場への資料の持ち込みは自由です。

医療事務の中では最も認知度が高い資格ですが、私の中では難関のわりには認知度が低い印象があります。

医療事務技能審査試験

合格すると「メディカル クラーク®」という称号が付与されます。

実技Ⅰ、学科、実技Ⅱの3部で構成されており、合格基準は全ての得点が70%に達することとなっています。

また、毎月試験が行われており、資料の持込が可能。、合格率は60%を超えていますので、独学で目指すのであればこの資格がよろしいのではないでしょうか。

ニチイ学館の講座を修了し、合格すると付与される資格ですので、面接時に履歴書上で良く見かけます。

受験資格は特にありませんが、テキストはニチイからのみ購入可能なようです。

医療事務管理士技能認定試験

称号は「医療事務管理士®」

試験の内容は実技試験と学科試験があり、2ヶ月に1回、年に6回行われています。

合格率は55%前後。

タレントの八田亜矢子さんが取得した資格ということで、テレビでも放映されましたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

3週間の勉強で合格しているそうですが、一般的にはさすがに3週間では難しいのでは?と思います。

上記2つの資格と異なり、「IBT試験」というインターネットを使用した在宅受験が可能です。

通信教育で有名なユーキャン、通学ですとソラストなどの講座を修了し、合格すると付与される資格ですので、メディカルクラーク同様、履歴書上でよく見かける資格です。

クリニック専門医療コンサルタント。
都内クリニックの事務長を11年経験し独立。
現在は関東圏のクリニックへ人材教育と採用活動を通したコンサルティングを行っている。医療事務・看護師の面接回数は合計800回を超える。
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