複数の内定をもらう人の転職先の選び方を考える

先日「内定を複数もらい、転職先を迷っている」というご相談をいただきました。

医療事務を目指している方からすると、うらやましい悩みですが、先を見据えた転職先選びをしないと、せっかく複数の内定をいただけたのに、後悔することになるかもしれません。

「やっぱりあっちにすれば良かった」とならないためにはどうしたらよいのでしょうか。

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自分に大切なことを明らかにする

内定を複数もらって、どのクリニックに勤めようか迷ったら、行うことは「大切にしていること」を明らかにすることです。

面接対策を十分に行っている方であれば、既に明確になっていてもおかしくありませんが、

面接対策のように取り繕わず、本心で「何を一番重要と考えているか」を明らかにするところから始めましょう。

大切なのは「労働条件」でも良い

何を重視するか?と考えたとき「労働条件」と結論づけた方もいらっしゃると思います。

条件面を大切にする方は、ざっくり「条件」ではなく、もう少し細かい設定が必要です。

「家族のために給料が少しでも高いところを選びたい」という方もいらっしゃると思いますし、「将来のキャリアにつながりやすい」など、将来の転職のための条件を選ぶ方もいらっしゃるでしょう。

1つに絞れないのなら2つでも良い

もし、1つに絞ることができなくてお悩みであれば、2つまでは広げても良いと思います。

例えば、休みや診療時間、残業の有無、給料や賞与の額など、様々な項目の中で、「給料は額面20万円以上で、残業は月10時間以下」くらい具体的であれば、2つでも良いでしょう。

具体的に決めることができても、条件を満たす内定がなくなってしまうことも考えられますので、最重要項目は多くても2つまでにします。

「働きやすさ」が大切な方へ

考えた末、最も重視するのは「働きやすさ」と結論づけた方も、これをもう少し具体的にすると良いでしょう。

「働きやすさ」という表現は曖昧で、何が働きやすい条件となるかは、人によって異なるからです。

「人間関係」という方も同様で、誰との人間関係かまでを絞ると良いでしょう。

クリニック全員の人間関係が良ければそれに越したことはありませんが、所属する全員と良い人間関係が築けるとも限りませんし、スタッフが入れ替わって雰囲気が変わってしまうことも考えられます。

医療事務同士なのか、院長先生との関係なのか、看護師との関係なのか、くらいまで絞りこまれていた方がより良いと思います。

場合によっては試用期間を求めてみる

「働きやすさ」重視の方にとって、極論働いてみるまではわからないと思います。

面接で判断しても構いませんが、人事担当だけが良い人なのかもしれないという不安があるのであれば、雰囲気確認のために試用期間を申し出る方法もあります。

2週間程度働けば、雰囲気も十分に理解できると思いますので、比較的交渉はしやすいと思いますし、実際に働いてみて、安心して入職することができます。

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総合的に判断するのではだめか

内定を複数もらった場合やりがちなのが、総合評価で決めるという方法です。

結論から申し上げると、最終的には総合的な評価をした方がより良いです。

しかし、自分の中での優先順位がはっきりしていないと、この方法だけで入職先を選んでしまうのは危険が伴います。

例えば、

・残業
・給料
・患者数
・院長先生の人柄
・院内が綺麗

2つのクリニックを上記の5つの項目について総合的に評価したとします。

実際はもっと細かく見ていくと思いますが、例なのでわかりやすく解説します。
AクリニックBクリニック
残業月10時間月20時間
給料
(残業代込)
19万円21万円
患者数80人/日100人/日
院長先生の人柄
クリニック設備B-

やや極端な例ではありますが、この2つのクリニックからほぼ同時に内定をいただいたとします。

給与を最も重視している方であれば、Bクリニックに入職することを前提に、その他の条件を比べることになります。

簡単な考え方ですが、

Aクリニックの方が、残業時間も、患者数も少ない。そしてクリニックの設備も新しい。これが給料の差額2万円に見合うのだろうか

という考え方ができます。

このように考えることができれば、Bクリニックに入職して上手くいかないことがあっても、「Aクリニックに就職しておけば・・・」と後悔することはありません。

もしくは、ダメ元でAクリニックへ給与交渉を行うのも1つの手段です。

しかし、自分が重視する点がわかっていないと、どこを主軸において良いかわからず、結局「エイヤ」で決めてしまい、その選択を後悔してしまいます。

必ずそうなるわけではありませんが、後悔しやすい選択です。

パーフェクトなクリニックはない

理想を申し上げれば、条件面が全てが完璧に整っていることですが、なかなかそのようなクリニックはないと思います。

パーフェクトに見えるだけで、実態は違う場合も考え、1番大切にしていることが実現されているクリニック選ぶのが1番の近道です。

パーフェクトなクリニックを求めている限り、自分の選択に自信が持てないままです。

一般的には「ミスマッチ」で片づけられてしまう事柄ですが、

何を重視するのか、自分の中での優先順位をつけていないことも、ミスマッチが起こる原因の1つと言えます。

自分にとって何が重要かがわからないうちは、どんなに良い医療機関に就職したとしても、ミスマッチは解消されないでしょう。

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まとめ

複数の内定があると、どのクリニックへ就職しようか迷うと思います。

内定を複数もらったら、できるだけ早くどこのクリニックに就職するのかを決めなければなりません。

何を重視するかはその方によりますが、「働くにあたり、何を重視しているのか」を明らかにしてから就職先を選ぶことをお勧めします。

少しの挫折程度で退職という選択をすることもなくなり、縁あって続けてきた医療事務のキャリアが転職で役立つ。

長く務めるにはこのような覚悟が必要なのかもしれません。

クリニック専門医療コンサルタント。
都内クリニックの事務長を11年経験し独立。
現在は関東圏のクリニックへ人材教育と採用活動を通したコンサルティングを行っている。医療事務・看護師の面接回数は合計800回を超える。

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