産婦人科の医療事務として未経験で採用された方から頂いたご相談です。
医療事務に合格することは1つの目標ではありますが、スタートラインに立ったところですので、いざ仕事をするとなるとこのような不安が出てくるのは当然かもしれません。
婦人科の医療事務のお仕事
実際のところ、産婦人科特有の医療事務の仕事というのはあまり多くありませんし、産婦人科だから受付、会計、カルテの準備など、基本的な仕事が無いわけでもありません。
ただ、お仕事をされるに当たり、基本的な妊娠・出産等の知識くらいは勉強しておいても良いのではないかと思います。
医療事務の基本的なお仕事は『今さら聞けない!医療事務の仕事内容について』をご参照ください。
電話や対面で患者様からご相談いただいた時、状況を看護師や先輩医療事務に説明し指示を仰ぐことになりますが、この時に概要を上手く伝達できるかどうかは、その方の知識にかかっていると思っても良いでしょう。
患者様に気を使うことができる
これも科目がなんであれ必要なことですが、患者様の立場に立ちながら、クリニックの運営を踏まえて行動できるかということです。
例えば、「妊娠中の患者様のつわりの状態を把握しておき、「立ち上がるのも一苦労という患者様には何らかの優遇をする。」というのも1つのサービスです。
会計や診療の説明を座ったまま行えるよう便宜をはかったり、診察室の移動を介助することも良いでしょう。
難しいのはこの患者様に付きっきりにならないことなのですが、このあたりは『丁寧すぎてもダメ!医療事務の接遇や言葉遣いは難易度が高い』をご参照ください。
産婦人科特有かもしれませんが、妊婦さんの全てが幸せな妊娠ではないということを意識して仕事をするべきです。通常妊娠はおめでたいことですが、本来妊娠を望んでいなかった場合もあるので、このあたりの接遇は注意したほうが良いでしょう。
また、過去流産された方、現在不妊治療中の方など、デリケートな状態の方も多数いらっしゃる診療科ですので、その方に合わせた対応は必須です。