注)この方法は起業されるなどバリバリ仕事をしている方向けの方法ではありません。
将来が不安で働くことに対してテンションが下がっている方、仕事のやる気が出ない方がどうやって目標を立てたらいいか。という方を対象にしています。
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目標設定の難しさ
目標をたてるにあたって、「目標には具体的な数値を設定しなさい」「ゴールを設定してそこから逆算して明日行うことを決めましょう」という目標設定の方法があります。
この方法は王道ですが、初級としては実はかなり難しい要素を含んでいるので、私は目標設定を日々の仕事に取り入れていない方には、この方法で目標設定をすることをお勧めしていません。
ゴールを先に設定するという目標設定の方法は、どうしても大きな目標を立てようとふりかぶってしまうことにあります。
大きなゴールに向かって一直線に進むことができる方は、そもそもこの記事をご覧にならないと思いますが、本来ならば向かうべきゴールを大きくしすぎてしまうことで、やる気を失ってしまっては本末転倒です。
目標をなぜふりかぶるか
それはおそらく「できるだけ大きな結果を出したい」という欲があるからでしょう。
目標を達成したとしてもこの程度の結果じゃ・・・
と、立てた目標に不安になることもありますよね。でもそれは目標を最終のゴールと考えているからです。ここは焦らずにじっくり進んでいきましょう。始めは振りかぶる必要なんかありません。
大きな目標を立て、その目標に向かって進んでいく方法は、限られた優秀な方のみが実行可能だと思っていてください。
普通の(何が普通か?という議論は置いておくとして)方は「結果を出す」というところに注力しすぎてしまうと、それが着いて来ないことで疲弊し、中には間違ったやり方をして帳尻を合わせてしまう方もいらっしゃいます。
こうならない為にも私は「成長の歩みを止めない目標設定」を提案しています。
歩みを止めない目標設定とは
私がお勧めする目標設定の方法は「歩みを止めない目標設定」です。
順を追ってご説明していきましょう。
プライベートでも使用していただける方法ですが、仕事とプライベートを混ぜてしまうとわかりにくくなってしまいますので、今回は仕事での目標設定をシュミレーションします。
Step1 現状の改善点を1つ挙げる
まず、日々の仕事の中で、改善点を1つだけあげます。
改善点は仕事に対する姿勢でも実務の仕方でも結構です。
完璧な仕事をしていらっしゃる方というのはほぼいらっしゃらないでしょうから、改善点は1つ以上あるはずです。2つ以上思い浮かぶ場合は、どちらを改善した方が簡単かを考え、改善が簡単な方を選んでください。
例)朝ギリギリの出社をなくす メールチェックの時間を決める など
Step2 改善点を具体化する
次にStep1で選んだ改善点を具体化します。(ここでは「朝ギリギリの出社をなくす」を選んだと仮定します)
どのくらい前なら出社可能か、振りかぶらずに無理がないように設定するというのがポイントです。
例)15分前に出社する
※ここで無理をして「1時間」のうように設定しないようにご注意ください。
Step3 1週間続けた時に得られる成果を考えてみる
1週間続けることでどういう成果をあげられるかできるだけ具体的に考えてみます。
例)15分前出社をすると余裕をもって業務に臨むことができる。
15分あれば次のうち1つはできるだろう。(15分前についてこれをやろう)
・昨日の業務内容をチェックすることができる。
・ 朝の会議がある日はその資料に前もって目を通すことができる。
・ 今日行うことの確認ができる。
・ すっきりした気持ちで仕事に取り組むことができる
・ スタートダッシュがかけられる
Step4 1週間継続しよう
Step2 で決めた目標をクリアするべく日々を過ごしましょう。もちろんStep3で考えた得られるであろう成果を頭に入れながらです。
これを1週間つづけましょう。
この目標のゴールは1週間後ですが、すでに達成した時の恩恵もわかっている状態なので、ゴールまでの道筋がよくわかるようになります。
先ほどの例でいえば、あなたは毎日15分早く仕事に来ただけですが、そこで行うことまで決まっているので、その15分が有効活用できた結果、他の部分にも良い効果が波及するはずです。
なぜ1週間か
結論から申し上げれば、1週間でも2週間でもいいのですが、はじめのうちはあまり長期で目標を組まないように心がけています。
長期になればなるほどゴールがリアルに感じられなくなるので、1週間という単位は1番使い勝手が良いと思います。
次の1週間はさらに新たな目標を
次の1週間は、先ほどの目標を達成したところから考えて、さらなる改善点を1つ上げます。
そして先ほどの①~③の手順を踏みましょう。
もちろん1週目の目標はこのまま継続してください。
先ほどの例で、15分前の出社をしているが、30分前の方が良いという方は、「30分前に出社する」としても結構です。
この場合目標はまた1つになってしまいますが、正確には「15分前に出社する」と「さらに15分前に出社する」の2つを達成していることになるので、まったく問題ありません。
ここで振り返ってください
最初の週は15分前に出社するが日々の目標です。
これをまず1週間続ける。これが1週間後の目標です。
1週間でどんなことが変わったでしょうか。少なくとも1週間前より成長していると感じませんか?
ここがポイントです。ご自身が成長しているという実感を得ることが、まずはじめの1歩。これを繰り返していくと自分に自信がついてきます。
もし達成できなかったら
1日くらい15分前出社ができない日があるかもしれません。
その時は次の日にきちんと行っていただければ結構です。あまり続けて未達成が続くのは問題ですが、うまくいかなかった日はその結果に目を向けるのではなく、なぜ未達になってしまったのかを考えてみましょう。
たとえば起きる時間を10分早くするとか、目覚ましを30分早くかけるなど、昨日とは違った行動をとるようにしましょう。それだけで前に進んでいます。
小さな成長も積もれば山になる
目標を立ててもろくに続かない、すぐにテンションが下がってしまう。このような方にはまずこの目標の立て方(初級)にしたがって、「歩みを止めない目標達成」を実践していただきたいと思います。
確かに小さな達成ですが、1週間に1個、月に4個目標を達成したら、もしかしたら、社会人になってから1番成長が実感できた1か月になるかもしれません。まずはここからスタートしていきましょう。
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