医療事務の残業が多いことは比較的メジャーな事実です。
これから医療事務になることをお考えの方の中には、残業時間の話が気になって一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本日はクリニックをとりまく残業事情に焦点をあてます。
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残業はスタッフにとっても経営者にとっても悪
クリニックの院長先生からヒヤリングを行うと必ずといっていい程出てくるのが残業に関するお悩みです。
院長先生からすれば「効率を考えてやれるべき時に仕事をせず、残業時間ばかり長くなる…。そもそもその業務に残業をする必要はあるのか」
というお話に行き着きますが、
医療事務のスタッフさんからすれば「残業をしなくても良いのであれば帰りたいけど、仕事が終わらないので帰れない。もっと人数を増やして欲しい」
のような主張になります。
どちらの言い分も一理あるのですが、同じ事実をお互いに違う角度から見ているので、主張はなかなかかみ合いません。
しかしどちらにも共通するのは「残業=できればしたくない(させたくない)もの」ですので、残業=悪という図式は成り立ちます。
残業時間を減らす努力はだれがすべきか
もう1つ度々おこる議論として「残業時間を減らす努力は医療事務の自主性に任せるべきか?」が挙げられます。
これはもちろん仕事を行う医療事務でしょう。
参考:『改善すれば効果大!医療事務の長時間残業が生む悪循環』
ただ、毎日の仕事の中で何をどこまで行えば良いのかという点について双方の認識のズレは存在します。
人員配置のせい?
残業が発生しているのは人数が足りないから!
クライアントの医療事務の方に話を伺うと、このような主張を聞くことがあります。
確かにマンパワーが足りないことが原因で、仕事が時間内に終わらないという状況は考えられます。
しかし、その論理は残業代を削減する工夫をし、もうこれ以上の削減はできないという状態になったときに発言すべき言動で、
どのような働き方、配置をすれば今より良いパフォーマンスが上がるのか、何の仕事が残業の温床となっているのかを本気で考えるのが先です。
考えることを放棄している方に文句を言う権利・・・あるでしょうか?
残業しないで次の日の早朝に片付ける
医療事務の方全員にお勧めできる方法ではないのですが、日々の業務が残業しないと終わらないクリニックにお勤めの方は、次の日の早朝にまわすという手があります。
診療後1時間程度であれば問題ありませんが、診療後は体力的にも精神的にも疲弊していますので、業務の効率を考えると良い状況とは言えません。
効率を考えるなら朝スッキリした状態で業務を行った方が効率が上がりますし、診療開始の時間が決まっているのでダラダラと仕事をする心配もありません。
しかも電車やバスで通勤されている方はラッシュを避けることができますので、通勤時間にかかるストレスも軽減できます。
朝起きられないは言い訳
この提案を行うとほぼ必ず医療事務のスタッフさんから反発を受けます。
早朝出勤なんて朝起きられなかったらどうするんだ!
という方もいらっしゃいますが、帰宅後早く寝て早く起きるだけですので、少しだけ生活習慣を変えるだけです。
夜残業して行う分を朝来て行うだけですので、業務の総量が増えるわけではありあせん。
診療後はそれなりに体力を消耗していますので頭の回転は鈍くなります。集中力が落ちている場合も多いでしょう。しかしこれは朝1時間から2時間早く来るということで解決できるのです。
家庭の事情で朝来れない
ただし家庭の事情で早朝出勤が難しい場合は別です。
医療事務の方には家庭をお持ちの方も多いので、お子さんのお弁当の用意や幼稚園・保育園の送り迎えなど、優先しなければならない項目がある方に関しては、次の日の朝に残業分の仕事をまわすのは難しいのでこの案は使えません。
「残業を減らす方法」を参考に、残業自体をできるだけ少なくするような仕事を目指しましょう。