これから医療事務になる方にとって、志望動機を書くことは、面接対策の中で1番先に行うべき項目で、内定への近道になります。
多くの方は例文をインターネットで探し、そららしくリライトすると思います。書類選考は突破できても、未経験という不利な条件の中で、なかなか内定がもらえない方は、書かれた志望動機と辻褄が合っていないのかもしれません。
Contents
オリジナルの志望動機を考えよう
例文をリライトするのも悪くはありませんが、オリジナルの志望動機を考えると、自分の考えを整理することができ、この考えが面接でも役に立つという好循環を生むことができます。
オリジナルの志望動機を作成するポイントは下記をご参照下さい。
どう書いていいかわからない方は「鉄板の3部構成」
オリジナルの志望動機の重要性は分かったけれど、何から書いていいかわからない!という方もいらっしゃると思います。
このような方にお伝えしたいのは、初めからパーフェクトを狙わないことです。
面接官が「おっ!」と思う志望動機を作成するためには、何回も修正をしながら、より熱意が伝わるものに仕上げていかなければなりません。
しかし、例文のリライトでは、いくら修正してもここまでのものに仕上がらないことも多いので、まず第1段階として、
「なぜ医療事務になろうと考えたのか」「数ある求人の中でこのクリニックを志望する理由」「その中で自分がどう力になれるのか」の3部構成で書き始めてみてはいかがでしょうか。
最後にここだけはチェックする
時間がなくても、出来上がった志望動機を一度見直してみてください。見直すポイントは下記の記事にまとめてあります。
チェックが終われば、志望動機は完成です。元がオリジナルですので、汎用性が高く、履歴書でも面接でも使用できます。
(番外編)急いでいるんだ!という方のために
イチから志望動機を考えている時間がない!書類の提出まで1日しか時間がない!という方もいらっしゃるでしょう。
下記のページから当てはまる例文を使って、とりあえず面接を受けるというのも選択肢の1つではあります。
また、「ゼロから志望動機を考えるのが不安!」という方も、下記の例文をベースに、オリジナルの志望動機を考えてください。
<参照>医療事務の資格取得済で未経験の方へ!志望動機の例文6選
<参照>未経験で医療事務へ転職する時に使用する志望動機の例文(飲食業経験者・新卒向)
その他情況別志望動機の例文(状況が当てはまる方はご参照ください)
整骨院や鍼灸院の受付経験者が医療事務に採用される為の志望動機
職務経歴書の最後に自己PRを
オリジナルの志望動機を考えても、記入欄の広さの関係で、全てを記入することができないかもしれません。
そのようなときは、職務経歴書の最後に、「自己PR」として記載します。あまり長すぎると読んでもらえないことも考えられますので、300字以内にまとめてください。
自己PRは志望動機よりもう少し踏み込んだ内容になります。書き方は下記の記事をご参照ください。
他の方の事例を踏まえてより詳しく自己PRを考えたい方は、下記の記事が参考になると思います。
オリジナルの志望動機が必要な理由
度々申し上げていることではありますが、まず第1に面接で有利という点が挙げられます。
ご自身の正直な気持ちと辻褄が合わないということがないので、面接でのボロが出にくく、考えが整理されているために、面接でも魅力的に映ります。
自分の考えを整理できる
志望動機は書類選考だけのものではありません。
なぜ医療事務になりたいのか、なぜこのクリニックなのか、どのような医療事務になりたいか…このような基本的な質問に、具体的に説得力を持って話すためには、借りてきた例文の丸暗記では、説得力を持たすことができません。
説得力を出すためには、裏付けられた知識と自信が必要ですが、それ以上に大切なのが、自分の考えを整理できているかです。
志望動機を書き、まとめることは、考えを整理することに役立つため、面接でも広く役立つことになります。
「志望動機を考えることは面接で役立つ」ことは、「当たり前」かもしれませんが、志望動機を伝える以外の場面でも大いに役立つはずです。
考えを整理すると働き始めてからも役立つ
考えを整理していく中で、「医療事務とはどのような仕事か」「就職するクリニックはどのような特徴があるのか」などを調べていくと思いますが、働いてみた時にギャップを感じることもあるでしょう。
しかし、得た知識を消化し、「なぜ医療事務を選んだのか」が明確になっていれば、未経験で入職という、少々つらい環境でも、前を向いて仕事をすることができます。
知識があれば、万が一、ブラックなクリニックに勤めてしまったとしても、早めに気づくことができますし、初めての業務でも、簡単なイメージをもって仕事に取り組むことができます。
働くイメージを持って
医療事務の研修の多くは、現場の中で学ぶOJT形式で行われます。
イメージだけで仕事をしていいわけではありませんが、医療事務のイメージが全くない方は、仕事の1歩がなかなか踏み出せず、見てるだけの人になりがちです。
限度はありますが、医療事務の仕事を始めて数か月はトライアンドエラーの日々です。間違えながら仕事を覚えるしかありません。
「思っていたのと違った」と思わないためにも、あらかじめ働くイメージを作っておくことは大切で、これも、オリジナルの志望動機を仕上げることで身に着けることができます。