医療事務で飲食業界の経験を活かしましょう

3月、4月は転職の多い時期です。

クリニック様ごとに採用の状況は異なりますが、退職者が出てしまったり、院内体制の強化を行うにはとても良い時期です。

医療事務の資格の試験も終わり、本格的な就職活動を行う方も多くいらっしゃる時期でしょう。

私もこの時期はクリニックの採用に関わることが多くなるのですが、最近院長先生から「未経験の医療事務を雇うべきか」という相談を受ける機会が多くなっています。

過去のどのような経験を重視するかはクリニックによりけりではあると思いますが、私が未経験者の採用を行う際は「飲食業での経験」を重視しています。

クリニック共通の指標ではありませんが、前職が飲食業界の方、営業職の経験がある方は、面接時のアピール材料としてご参照ください。

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飲食業界での経験を重視する理由

これは私の考えで、医療業界全体の採用基準ではない」ということは注意事項として先に申し上げておきたいと思います。

飲食業界で働いていた経験を重視する主なポイントは次の3つです。

・立ち仕事であること

・都度処理しなければいけない情報が多いこと

・臨機応変な患者様対応を行うことができること

順を追って見て行きましょう。

立ち仕事であること

クリニックの医療事務は「事務」と名前が付きますが、クラークの業務を一部兼務する場合が多く、立ち仕事の要素を数多く含んでいます。

電子カルテを操作しているときはデスクに座ってはいますが、受付・診察室・待合室などを移動する機会が非常に多いので、一般的にイメージされる「事務」と比較すると、かなり違った職業に感じるでしょう。

全てが立ち仕事というわけではありませんし、クリニックごとに労働環境にも違いがありますが、「立ち仕事の要素が全くない医療事務」というのはクリニックでは珍しいといえます。

立ち仕事は意外と体力を使います。

「医療事務の仕事が覚えられているか」という以前に、体調面や体力面でリタイアされてしまう方もいらっしゃいますが、

少なくとも飲食業界の現場を経験されている方は、体力面でリタイアするケースが少ないという強みがあります。

処理するべき情報量が多いこと

飲食業のホールの経験をされたことがある方だとご理解いただけると思いますが、処理するべき情報量が多い仕事というのはある程度慣れの要素があります。

例えば飲食業のホール経験がある方は、

注文いただいたものを運びながら、お帰りになったテーブルを片付けて、移動中に追加の注文をいただく・・・など、常にマルチタスクの仕事を行っているので、複数のことを同時に行うことには慣れている傾向にあります。

これはキッチンで働いていた経験がある方も同じでしょう。

医療機関での仕事はチームワークが大切ですので、1人で全てをこなすのは難しいですが、入ってくる情報量が多く、メンバーの動きを見ながら行動する仕事の経験は、間違いなく医療機関での仕事に役立ちます。

クリニックの医療事務の現場は、患者様からの問い合わせの他に、問い合わせの電話や、ドクターや看護師からの問い合わせも入るので、なかなか落ち着くことがありません。

中には緊急の案件もありますので、自分が行っていることを中断してでも取り掛からなくてはいけない内容のものもたくさんあります。

どれを優先すべきなのかということを判断する為には、情報の整理力が必要なのですが、飲食業界のような情報量の多い業界出身の方はこの部分が優れている傾向にあります。

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臨機応変な患者様対応を行うことができること

当たり前の話ですが、患者様の対応は患者様のニーズに沿っている必要があります。

クリニックにはその精度には差があるものの、マニュアルが存在すると考えられますが、患者様対応を全てマニュアルに落とし込むのはかなりの労力を必要とします。

何を必要としているのかを把握したうえで案内を行うことができれば、患者様を多少お待たせしてしまったりしてもクレームにまで発展することは少ないでしょう。
医療事務の知識があるのはとても良いことですが、相手のニーズさえつかめていれば、よくわからない部分は先輩社員に確認することでフォローがききます。

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最後に

実際に未経験の医療事務を採用する場合、飲食業界の経験者を採用するようになってから、少なくとも離職率は下がりました。

私の印象は「根性ある方が多く少し活気が出たよに感じますが、一方でドクターに対するリスペクトが足りなかったり、実務がやや雑な方が多い傾向にあるなど、実際の運営面では問題点をご指摘いただくこともあります。

確かにご指摘いただく点は、異業界から未経験者を採用すれば少なからず発生します。

しかし、職務内容の違いきちんと勤め上げていただくことができれば、医療業界のルールや医療事務のスキルを高めていただくだけの環境を整えれば、クリニックとしても大きな戦力になります。

同じクリニックに長期間勤め、スキルアップをしたスタッフが、クリニックの運営の大きな力になることは言うまでもないでしょう。

クリニック専門医療コンサルタント。
都内クリニックの事務長を11年経験し独立。
現在は関東圏のクリニックへ人材教育と採用活動を通したコンサルティングを行っている。医療事務・看護師の面接回数は合計800回を超える。

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