クリニックで医療事務の経験者を採用する場合は、過去の経験を重視しての採用というケースは非常に多いと考えられます。
この記事の志望動機は、クリニックもしくは病院での医療事務経験がある方がクリニックへ転職する場合を想定して考えています。
医療事務未経験の方の志望動機は『医療事務未経験者が面接で使える志望動機の例文とヒント』をご参照ください。
Contents
志望動機の構成
では肝心の志望動機のお話をします。
医療事務経験者の方の志望動機の構成は通常下記のようになっています。
①簡単な前職の退職理由
②前職でどんな仕事をしていてどんな苦労をしたか
③どうしてこのクリニックを志望したのか
このとおりである必要はありませんが、上記のような3段階の構成になっていることが多く、基本はこれを踏襲すると考えやすいでしょう。
特に②の部分をドラマチックに語れることができれば「少しの困難ではへこたれない」という印象を与えることができます。
参照: 医療事務経験者の面接の志望動機で特に重要!前職の困難を語る
志望動機の例文
(今回は内科でご経験のある方が産婦人科を志望したケースを考えてみました。)
主人の転勤の為退職いたしました。
以前医療事務として勤めていた○○クリニックでは、内科・皮膚科・外科を標榜しておりましたが、内科メインのクリニックでした。特に○○が多くということが大変でしたが、△△という方法で乗り越えました。
貴院は産婦人科メインのクリニックと伺っており、私の経験のない診療科ですが、ご採用いただけましたら、就業開始までに○○という方法で産婦人科の理解を深め、良いスタートダッシュがきれるように準備していきたいと考えております。産婦人科のレセプトのスキルを上げるということはもちろんですが、将来的には今の私のようなまだまだ経験が浅いスタッフにも十分な指導ができ、院長先生のお役に立てるスタッフになりたいと考え志望いたしました。
志望動機の先にあるもの
私以外にも医療コンサルタントの方はたくさんいらっしゃいますし、志望動機の例文もインターネット上に数多くアップされている昨今では、志望動機を作成すること自体はそこまで難しいものではありません。
結論から申し上げると、面接の担当者が見るのは志望動機より先にあるものです。
志望動機に一通り目を通した後、特に気になる部分を限られた時間の中で伺うことになるので、
志望動機のどの部分を「もう少し詳しく教えて欲しい」といわれても対応できるようにする必要があります。
上記の例文で申し上げれば、
「前職の退職理由を詳しく教えてください」
「前職で大変だったエピソードを他にも教えてください」
「何故経験のない科目を志望されたのですか?」
などの質問が考えられます。
ご自身が作成された志望動機を見て、「どのような質問が来るのか」ということを想定内にすることは、面接強化にもつながりますし、
そのような視点で志望動機をみることで、より文面をリアルに磨かれたものにすることができます。