医療事務の求人サイトは様々ですが、私のクライアントではハローワークととらばーゆで募集を行っている所が多いのでこの部分を解説していきます。
とらばーゆで応募する場合、志望動機や過去の経歴を記入する欄があるため、履歴書を送らずとも、インターネット経由の送信内容で書類選考を行われることがほとんどです。
書類を送る手間が省けたり、志望動機を使いまわしたりできるメリットがありますが、反面差別化しにくかったり、視覚に訴える書類が作りにくいというデメリットもあります。
今回はとらばーゆにおいて書類選考を突破するコツをお教えします。
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読む人の立場に立つ
どの媒体からでも共通事項ですが、まずこの姿勢が基本です。
書いてある文章が多ければよいと思っている方も多いようですが、簡潔にまとまっているか、見やすい形式になっているかなど、読む人のことを考えているかということはとても大切です。
「経験がない」「資格がない」と悩んでいないで、いかに見やすく書き上げるかを考えた方が書類選考の突破は近くなります。
管理者からはこう表示される
応募者はフォームに必要事項を入力するだけで、作っておいた文章をコピー&ペーストするだけで応募ができてしまうため、気軽に応募できるというメリットがあります。
ただ、このメリットは採用側にとっては時にデメリットにもなります。
具体的な応募人数は時期や地域により差がありますが、特に医療事務採用で「未経験者OK」の条件をつけると、採用枠1~2人に対して20人~30人応募は当たり前になってきます。
大抵この中には今まで医療事務を経験したことがある方も含まれていますので、書類選考は経験者を中心に行われることになりますが、数ある未経験者から自分を選んでもらう努力をするべきです。
その為には管理者から応募書類がどう見えるかを把握し、見やすいレイアウトで応募することが必須です。
はじめに表示される項目
まずはじめに掲載されるのは氏名と「現在または直前の雇用形態」です。
この部分には「正社員」とか 「契約社員」とか「パート・アルバイト」 と記載されます。
次に最終学歴。高卒、大学卒、大学院卒などの後に学校名 学校名が表示されます。
参照:医療事務と学歴
その下に個人情報と希望条件が表示されます。
このあたりは入力された内容が所定の位置にレイアウトされるので、正しい情報を入力すればおしまいです。
職務経歴
職務経歴は皆さんお持ちですが、最初のポイントはこの職務経歴の書き方にあります。
時系列を逆から書く
通常職務経歴書を書かれるときは時系列に書いていくと思いますが、職歴が4つ以上ある方の場合はこれを逆から書いてみることをお勧めします。
職務経歴が3つ以内の方は時系列に書いても読んでもらえないことはないと思いますので、どちらでも大丈夫です。
詳細にわかりやすく書く
書き方の見本です。
とらばーゆでは改行も含め、入力したテキストがそのまま反映されるので、この部分のレイアウトと記載内容でライバルに差をつけましょう。
例1:わかりやすい文章をまとめ、文全体でPRする
20○○年○月○日~現在 ○○勤務
コンプライアンス部門にて勤務しております。
主な職務内容は、社内で発生する人的な問題に対して、社員への面談やサポートを行い、しかるべき対処がとれるように、また社員が職場復帰しやすい環境を作るべく仕事をしてまいりました。
例2:記号を使って要点をまとめる
平成25年1月 ~ 平成27年6月
<会社名> ○○株式会社 正社員として勤務
<事業内容>○○運営、○○サービス
マネージャーとして、○○を担当していました。平成○○年○○月からは責任者に昇進し、運営管理全般を担当いたしました。お客様に喜んでもらえるような○○作りや、提供時の接客マナーを学びました。
◆平成22年1月 ~ 平成24年12月
<会社名> ○○商事株式会 正社員として勤務
悪い例
平成○○年株式会社△△ 洋服販売 準社員 平成○○年株式会社 ◇◇ パート勤務 洋服販売 平成○○年株式会社□□ アクセサリー販売 正社員 現在勤務中
良くお見かけする例ですが、このような書き方は見難いので避けてください。
この書き方では、経歴は記載してありますが全く自分をPRできていません。その仕事を通してどんなことを学んだのかを記載するのがポイントです。
参照:新卒も経験者も履歴書へ記入!医療事務の自己PRの考え方
志望動機
次に出てくるのが資格欄と志望動機の欄です。
資格に関してはお持ちの資格と取得時期を記入し、適切な改行が行われていれば問題ありません。志望動機は横書き38文字で改行されるフォーマットになっています。これを意識してレイアウトしていくだけでもみやすさと読みやすさが変わってきます。
とらばーゆには改行のルールがないので、どこで改行を入れるかによって読みやすさはかなり変わります。 全体的な分量は改行を含めて10行程度としておくのが無難です。
面接で志望動機をたくさん話すことは決してマイナスにはつながりませんが、書類上で志望動機が長すぎるとまとまっていない印象をもたれてしまいます。
(2016.2.12 追記)
オリジナルの志望動機の方が圧倒的に良い結果を出すのは間違いありませんが、例文がないと考えにくい!という未経験者の方の為に志望動機の例文を作成しました。