受付に立つ医療事務はインフルエンザシーズンでもマスク着用禁止の謎

毎年インフルエンザの時期が近づいてくると、クライアントや医療事務の方から「マスク姿で仕事をすることについて」のご相談をいただく機会が増えます。

一般的な基準がないので、医療事務の方は医療機関の考え方に従うしかありませんが、私の意見も交えてお話ししていきたいと思います。

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マスク問題は医療事務だけ。看護師では話題にならない

「受付でマスク着用の許可が出ないのはおかしい」という声があがるクリニックでお話を伺うと、「看護師は常にマスク着用でよくて、受付はなぜダメなのか?」と質問をうけることがあります。

看護師は医療現場での仕事で、医療事務は現場外での仕事だから

理屈は通っているようにも思えますが、インフルエンザなど、患者様が感染源になる場合はその公式はあてはまらず、スタッフの不満になることがあります。

全員が着用禁止ならまだ納得できるが、看護師は問題なくて医療事務(受付)だけが禁止というのは納得いかない

と言われてしまうと、確かにその通りです。

ではなぜマスクの着用を禁止しているクリニックがあるのでしょうか。

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マスク着用を禁止している理由

「受付に立つ医療事務はマスク禁止」

一見時代遅れのルールにも見えますが、医療事務のマスク着用を禁止しているクリニックも実際にあります。

これからのインフルエンザシーズンに、感染源となりうる患者様へ案内などを行うスタッフにとって「受付ではマスク禁止」のルールは厳しいものがありますが、いやがらせで禁止しているのではなく、いくつか理由が存在します。

接遇レベルが下がる

院長先生に理由を伺うと「受付に立つスタッフはクリニックの顔だから、マスクで顔を隠すことで接遇のレベルが下がる」といったものであることが多いのですが、なかなか難しい問題でもあります。

私は医療機関でスタッフさんがマスクをしているから接遇レベルが下がるとはおもいませんが、日々多くの患者様がいらっしゃるクリニックですと、そのような意見を院長先生にお話しする患者様もいらっしゃるのかもしれません。

感染源の患者数はほぼゼロ

これは「診療科」によります。

内科のクリニックであれば、シーズになると多くのインフルエンザ患者様が訪れますので、院内感染の防止の第1歩として考えられるのは予防接種とマスクの着用です。

スタッフが体調を崩してしまっては元も子もありませんから、接遇レベルの低下より優先度が高いのは明白ですが、難しいのはインフルエンザの患者様受け付けていない診療科です。

例えば産婦人科では万が一にも妊婦の患者様に感染してしまっては大問題になりますので、最大限の注意を払いますし、院内の滞在時間が長いリハビリを行っている整形外科などでもこの時期は気を使います。

こういったクリニックではそもそもインフルエンザの患者様がいらっしゃることがなく、感染している方がいらっしゃることも稀であることが考えられます。

「風邪気味」程度でご来院されて、後々調べたらインフルエンザだったという患者様もいらっしゃいますので、診療科に関わらず、患者様からの感染リスクがゼロになることは考えにくいですが、かなり稀であることは事実です。

自費のクリニックである

保険診療を行っていない自費のクリニックであることが理由であることもあります。

感染源の患者様がいらっしゃる可能性が低いことに加え、患者様からいただく窓口料金が高くなるため、接遇レベルが下がれば売上にも影響します。

特に美容皮膚科・美容外科などでは、受付スタッフが営業的役割を兼務していることも多いため、マスク姿で説得力のあるプレゼンを行うのは非常にハードルが高いという事情もあります。

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マスク着用についてYASUの意見

一応私の意見もお話ししておくと、私は特にインフルエンザシーズンは、マスク着用を推奨しています。

あくまでお願いベースではありますが、マスク着用禁止のルールがあるクライアントには、受付スタッフへマスクの着用を、期間限定でも良いので許可していただくようにお願いしています。

今シーズンこそはマスク着用の許可が欲しい!とお考えの医療事務さんは、院長先生との交渉の1つの切り口としてご覧になっていただければと思います。

マスクでの接遇レベル低下はごくわずか

特にこからのインフルエンザシーズンは、マスクの着用は効果的な感染予防です。

クリニックの健全な運営を考えれば、多少接遇レベルを下がったとしても、スタッフの体調管理を優先するべきですし、

そもそもマスクをしていることで下がった程度であれば、意識を変えたり、感染予防でマスクを着用している旨を患者様に伝えればそれで済みますし、

インフルエンザの患者様がほぼいらっしゃらないクリニックでも予防しておくに越したことはありません。

現状クリニックで働かれている医療事務の方は、院長先生と交渉してみるのも1つの方法だと思います。

顔を隠したいは論外

先ほどはお話ししませんでしたが、特に女性の院長先生から伺う理由で、もう1つ医療事務へマスクの着用を許したくない事情があります。

それは「マスク着用希望の理由が感染予防以外の目的であること」です。

例えば、

・メイクしなくても(もしくは手抜きのメイクでも)仕事ができる
・多くの患者様に顔をさらしたくない

こういった理由も含まれていると考えると、決断が鈍るのもわからないでもありません。

院内でのマスク着用を提案するのは良いですが、もしこういった効果を期待していたとしても、それを口にしてしまうのはどうかと思います。自分の立場を悪くするだけです。

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